松本市の蔵の町「中町」の近くにある和かふぇ「びいんず」に初めて入りました。お店の前は何度も通っているのですが、入ったのは初めてです。「淹れたて珈琲と手作り甘味の店」ということで、クリームあんみつをいただき、至福の一時を過ごしました。聴いて至福の一時を過ごしたピアノトリオ。
RONNELL BRIGHT (ロンネル・ブライト)
THANKS FOR THE MEMORY (king 1990年録音)
ロンネル・ブライト(p, 作編曲 1930~2021年)は、サラ・ヴォーンやリナ・ホーン、ナンシー・ウィルソンの伴奏者として知られていますが、この8月12日に90歳でお亡くなりになりました。好きなピアニストなので、今回、サラ・ヴォーンを偲んで録音した「Thanks for The Memory」を聴いて彼を偲びました。
メンバーは、ロンネル・ブライト(p, vo)、アラン・ジャクソン(b)、ジミー・スミス(ds)。1990年4月14日、東京表参道「グッディ・クラブ」(GOOD DAY CLUB)におけるライブ録音。来日中にサラ・ヴォーンの訃報をを知り、急遽、彼女に捧げる本作品を録音したもの。
曲目は次のとおり。
1 Thanks for The Memory (Ralph Rainger)
2 Chaser For Sarah (Ronnell Bright)
3 Cheek to Cheek (Irving Berlin)
4 Speak Low (Kurt Weill)
5 Poor Butterfly (Raymond Hubbell)
6 Shiny Stockings (Frank Foster)
7 Wave (Antonio Carlos jobim)
8 Summertime (George Gershwin)
9 I've Got A Crush on You ~ Ghost of A Chance (George Gershwin ~ Victor Young)
10 Sweet Pumpkin (Ronnell Bright)
11 Nothing Ever Changes My Love for You ~ Tenderly (Marvin Fisher ~ Walter Gross)
12 Kansas City My Beat (Ronnell Bright, Ray Crawford)
よく知られたナンバーが多いです。5,9,10の3曲では、ロンネル・ブライトが歌っています。サラが突然ステージの上で、これからピアニストが歌いますと紹介してしまい、引っ込みがつかなくて歌ったのが歌い始めだそうです。
ロンネル・ブライト(p)が上品で小気味よいプレイを繰り広げています。こういうピアノトリオは、ジャズクラブでお酒でも飲みながら目の前で聴きたいと願いながら聴いています。美しい音色、整った和音、繊細なタッチ、絶妙なリズムと、さすがに経験豊富です。サラ・ヴォーンのステージへの登場曲「Chasar For Sarah」、at The London Houseにおけるサラの快唱を想い起こさせる「Speak Low」、ベイシーナンバーの「Shiny Stockings」などがよく、ロンネル・ブライト自身が3曲で歌も歌っていて、極上の雰囲気が溢れたライブ録音。
演奏中のピアノトリオの写真。
(ロンネル・ブライト伴奏のサラ・ヴォーン「ライブ・イン・アムステルダム1958」)
続いて、ロンネル・ブライトがピアノトリオで伴奏している、サラ・ヴォー-ンの1958年のアムステルダム、コンセルトヘボウにおけるライブ録音を聴いてみました。
ジャケット内側にあるサラ・ヴォーンの写真。トリオの二人は写っていますが、ロンネル・ブライトは写っていないのが残念。
【和かふぇ びいんず】
住所:長野県松本市中央2-9-5
電話:026-31-0649
ホームページ:和かふぇ びぃんず - 松本/甘味処 | 食べログ (tabelog.com)
外観
入口
メニューの看板が出ていました。
甘味のメニュー(一部)
珈琲もいろいろあるようです。次回は珈琲を頼もうと思います。
店内。入口に向かって撮っています。意外に奥行きがあり広い店内でした。
壁には写真などが飾ってあります。
低い音量ですが、ジャズが店内に流れていました。天井に吊されたBOSEのスピーカー。
クリームあんみつ。お茶がついてきます。
アップ
黒蜜をかけたところです。下には寒天がたくさん入っていました。美味しくいただきました。