<公務員制度改革>人材バンク見直しで塩崎、片山両氏が協議(毎日新聞)
政府が今国会に提出予定の公務員制度改革関連法案をめぐり、塩崎官房長官は17日午前、自民党の片山虎之助参院幹事長と協議した。塩崎長官は協議後の記者会見で、焦点となっている新人材バンク「官民人材交流センター」(仮称)の見直しについて、政府方針に理解が得られたとの認識を示した。
公務員の天下り規制は、そう簡単に解決できる問題ではない。おまけに、高級官僚に対する庶民の嫉妬及びそれを利用しようとする政治家の思惑も絡むので、余計に問題が複雑になる。
確かに、天下りが談合問題をはじめとする腐敗の源泉となっていることは否めない。だが、冷静に眺めれば、それがごく一部の官僚だけの問題であることも事実である。
50歳になる前に首を切られてしまうと、高級官僚といえども、子どもの学資捻出に窮してしまうかもしれない。彼らは有能なのだから、人材活用の途はいくらでもあり、それは出身省庁が一番よく知っているはずである。
天下りよりもっと問題なのは、政治家の世襲化防止であろう。天下り規制によって行き道を失い、政界に転身を図る官僚が増えるかもしれない。その際、彼らに公認を与えるのは、小選挙区制のもとで世襲化が極限まで進んだ自民党ではなく、民主党なのである(現にこの傾向はかなり進んでいる)。これは結局、与党の首を絞めることになるかもしれない。
政府が今国会に提出予定の公務員制度改革関連法案をめぐり、塩崎官房長官は17日午前、自民党の片山虎之助参院幹事長と協議した。塩崎長官は協議後の記者会見で、焦点となっている新人材バンク「官民人材交流センター」(仮称)の見直しについて、政府方針に理解が得られたとの認識を示した。
公務員の天下り規制は、そう簡単に解決できる問題ではない。おまけに、高級官僚に対する庶民の嫉妬及びそれを利用しようとする政治家の思惑も絡むので、余計に問題が複雑になる。
確かに、天下りが談合問題をはじめとする腐敗の源泉となっていることは否めない。だが、冷静に眺めれば、それがごく一部の官僚だけの問題であることも事実である。
50歳になる前に首を切られてしまうと、高級官僚といえども、子どもの学資捻出に窮してしまうかもしれない。彼らは有能なのだから、人材活用の途はいくらでもあり、それは出身省庁が一番よく知っているはずである。
天下りよりもっと問題なのは、政治家の世襲化防止であろう。天下り規制によって行き道を失い、政界に転身を図る官僚が増えるかもしれない。その際、彼らに公認を与えるのは、小選挙区制のもとで世襲化が極限まで進んだ自民党ではなく、民主党なのである(現にこの傾向はかなり進んでいる)。これは結局、与党の首を絞めることになるかもしれない。