『メディアの敗北~沖縄返還をめぐる密約と12日間の闘い』
西山記者事件は、憲法を勉強する者なら知らぬ者などいない有名な事件である。だが、この事件は、未だに解決を見ていないというのが真実だろう。
この事件の見方は一様ではない。例えば、マス・メディアは、
国家機密を掲げ迫る権力に対抗し、『知る権利』を守ろうとする新聞
という構図で捉えようとする。だが、一般庶民は、起訴状記載の事件、すなわち、
西山は女性事務官と密かに情を通じ、これを利用して女性事務官をして,審議官に回付される外交関係秘密文書ないしその写しを持ち出させて記事の取材をしようと企て・・・・・・昭和四六年五月二二日ごろ、ホテルに誘って情を通じたあげく、「取材に困っている。助けると思って書類を見せてくれ」などと,執拗に申し迫ったうえ・・・・国家機密を入手した
事件と捉えたようである。要するに、西山記者の行為態様の反道徳性だけが浮き彫りにされたのである。
ところが、刑法学における結果無価値論の権威である山口厚東大教授は、この事件における「違法性」について、鋭い問題提起を行っている。(バーディーの記憶が確かであれば)、山口教授は、「裁判所や検察は“行為態様がけしからん”から違法だと言っているのだが、これは悪しき行為無価値的発想に他ならない」と憤っていた。こんな見方もできるのだ。
だが、これだけではない。こんな見方をする人もいる。
「女は秘密を守れない」。
これはちょっと偏見だと思うのだが・・・。
西山記者事件は、憲法を勉強する者なら知らぬ者などいない有名な事件である。だが、この事件は、未だに解決を見ていないというのが真実だろう。
この事件の見方は一様ではない。例えば、マス・メディアは、
国家機密を掲げ迫る権力に対抗し、『知る権利』を守ろうとする新聞
という構図で捉えようとする。だが、一般庶民は、起訴状記載の事件、すなわち、
西山は女性事務官と密かに情を通じ、これを利用して女性事務官をして,審議官に回付される外交関係秘密文書ないしその写しを持ち出させて記事の取材をしようと企て・・・・・・昭和四六年五月二二日ごろ、ホテルに誘って情を通じたあげく、「取材に困っている。助けると思って書類を見せてくれ」などと,執拗に申し迫ったうえ・・・・国家機密を入手した
事件と捉えたようである。要するに、西山記者の行為態様の反道徳性だけが浮き彫りにされたのである。
ところが、刑法学における結果無価値論の権威である山口厚東大教授は、この事件における「違法性」について、鋭い問題提起を行っている。(バーディーの記憶が確かであれば)、山口教授は、「裁判所や検察は“行為態様がけしからん”から違法だと言っているのだが、これは悪しき行為無価値的発想に他ならない」と憤っていた。こんな見方もできるのだ。
だが、これだけではない。こんな見方をする人もいる。
「女は秘密を守れない」。
これはちょっと偏見だと思うのだが・・・。