ボツネタに、米倉先生が、
「法務省は,新司法試験の解答例を公表すべきである。単に出題趣旨を示して,安心せよとするにとどまるのでは,まるで,江戸時代のお奉行様と一般人民のような関係のような感じを禁じ得ない。」
とおっしゃっているとの指摘があった。
だが、法務省は一貫して模範答案を公表していない。その表向きの理由は、「そんなものを公表してしまうと、受験生が悪しき正解主義に走ってしまう」というものである。このほかにも、「かつて論文試験1位の人が、自分の再現答案を予備校に高額で売りつけたことがあり、そのような事態を防止するため」というものもあった。
だが、ちょっと考えてみれば、これらは解答例を公表しないことの実質的な理由付けとなっていないように思われる。法務省が公表しなければ、予備校が作ってしまうだけの話だし(その方が弊害があるのではないか)、自分の再現答案を売りつける人がいたってだからどうなのだという話である。
要するに、受験生一般に対して不信を抱いているのではないかと思う。
「法務省は,新司法試験の解答例を公表すべきである。単に出題趣旨を示して,安心せよとするにとどまるのでは,まるで,江戸時代のお奉行様と一般人民のような関係のような感じを禁じ得ない。」
とおっしゃっているとの指摘があった。
だが、法務省は一貫して模範答案を公表していない。その表向きの理由は、「そんなものを公表してしまうと、受験生が悪しき正解主義に走ってしまう」というものである。このほかにも、「かつて論文試験1位の人が、自分の再現答案を予備校に高額で売りつけたことがあり、そのような事態を防止するため」というものもあった。
だが、ちょっと考えてみれば、これらは解答例を公表しないことの実質的な理由付けとなっていないように思われる。法務省が公表しなければ、予備校が作ってしまうだけの話だし(その方が弊害があるのではないか)、自分の再現答案を売りつける人がいたってだからどうなのだという話である。
要するに、受験生一般に対して不信を抱いているのではないかと思う。