Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

反撃と自責

2018年12月04日 08時35分52秒 | Weblog
若者の自殺変化の国際比較
 「日本をみると,1990年から2013年にかけて,少子化のためベース人口は1869万人から1198万人に減っています。死亡者数も同じ。しかし自殺者数だけは,1309人から1709人に増えています。
 その結果,自殺率(c/a)は7.0から14.3に上昇し,死因全体に占める自殺比重(c/b)に至っては14.3%から46.3%と3倍以上になりました。最近では,若者の死因の半分近くが自殺です。


 年末年始には自殺予防関連の法律相談があるため、例年自殺に関する研修を受けることにしている。
 近年の傾向としては、若年層の自殺者数・自殺率の増加が指摘されており、政府や自治体も対策をとってきたところである。
 中でも、就活や進路に関する自殺の比重が大きく、これだけ売り手市場だというのにやはり就職が若者にとって死活問題であることを窺わせる。
 データで見ると、日本における若年層の自殺率は、1990年時点では国際比較でも低い水準だったのが、2013年ではほぼ倍増しているので、この間の変化、とりわけバブル崩壊などの経済情勢の悪化が大きく作用したものと推測される。
 これに加えて、おそらく、若年層のメンタリティの変化もあるのではないかと思われる。
 例えば、15年くらい前までは、パワハラ面接が横行していたのだが、それに対して反撃に出る人もいた。以前も取りあげたが、「15年前のパワハラ面接」の方は、パワハラ面接を行った面接官にその場で抗議したそうである。
 これに対し、抗議などせずに自責の方向に向かうと、自殺傾向が強まるのではないだろうか。
 つまり、社会や相手に怒りをぶつけるのではなく、自分を責めるというメンタリティが、自殺率の増加の一因ではないかと思うのである。
 
コメント
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