Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

座禅と念仏

2020年11月23日 06時58分00秒 | Weblog
人生を変えるモーニングメソッド (ハル・エルロッド)
僕たちの外側の世界は、内面の世界の映し鏡だ。成功のレベルと人間としてのレベルは、常に比例している。」(p47)

 ジョセフ・マーフィーがどちらかというと「就寝儀礼」的なルーティンを重視していたのに対し、ハル・エルロッドは、朝目覚めてからの1時間の行いを最重視している。
 中でも興味深いのは、朝起きぬけにまず「瞑想」を行い、次にアファメーション(自分の願望等を言語化して唱えること)を行うという点である。
 何かに似ていると思ったら、「座禅」と「念仏」ではないかと思い至った。
 禅宗と念仏宗とは歴史的に激しく対立してきたし、道元に至っては「ただしたを動かし」念仏を唱えるのは「春の田のかへるの、昼夜なくがごと」と厳しく批判していて、両者は相容れない思想のように思える。
 これに対し、ハル・エルロッドは、まず、「無言で座るだけで心が満たされる」(p116)と瞑想の重要性を指摘する。
 続いて、「人は誰でも、ほぼ頭の中でひとりごとをつぶやいており」、その中には過去の経験に由来する恐怖や不安などが多く含まれていることを指摘して、「自分が達成したいアファメーションを作成して書き出し、毎日繰り返し唱える必要がある」と強調する(p119~)。
 これは、「専修念仏」に限りなく近い。
 ハル・エルロッドのモーニングメソッドは、禅宗と念仏宗との融和をもたらすものなのかもしれない。
コメント
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