俺が一番ショックを受けた、同僚裁判官の一言
「前にも書いたかもしれないけど、
俺が一番ショックを受けた、同僚裁判官の一言
事務総局経験ありの某若手裁判官曰く
「我々は、国民に対し、民事判決を通じて、秩序というものを、しっかり教えなければならないと思うんですよね。」」
法が個人の尊厳を根幹として成り立っていることは憲法の中心的なテーマだし、法曹ならそんなことは当然理解しているだろうと思っていると、とんでもない目に遭いかねない。
くどいほど指摘したが、日本の中等教育は大きな問題を抱えており、大学に進学した時点で既に集団志向ないし集団思考に染まり切ってしまい、占有(現代的な言葉でいえば「人権」)あるいは法一般について理解できない学生が大半であるし(自由業の自由度(2))、木庭先生が指摘するように、殆どの法学部の教官は、法とは一体なんであるかを教えてこなかった。
だから、こういう発言をする裁判官がいてもおかしくない。
私が思ったのは、この種のエリートは、例えば日本とは別の独裁国家に生まれ育ったとすれば、政治家や官僚、党の幹部になって、個人の尊厳より「秩序」(要するに、集団の利益)を重んじる体制の強化に邁進するのではないかということである。
「前にも書いたかもしれないけど、
俺が一番ショックを受けた、同僚裁判官の一言
事務総局経験ありの某若手裁判官曰く
「我々は、国民に対し、民事判決を通じて、秩序というものを、しっかり教えなければならないと思うんですよね。」」
法が個人の尊厳を根幹として成り立っていることは憲法の中心的なテーマだし、法曹ならそんなことは当然理解しているだろうと思っていると、とんでもない目に遭いかねない。
くどいほど指摘したが、日本の中等教育は大きな問題を抱えており、大学に進学した時点で既に集団志向ないし集団思考に染まり切ってしまい、占有(現代的な言葉でいえば「人権」)あるいは法一般について理解できない学生が大半であるし(自由業の自由度(2))、木庭先生が指摘するように、殆どの法学部の教官は、法とは一体なんであるかを教えてこなかった。
だから、こういう発言をする裁判官がいてもおかしくない。
私が思ったのは、この種のエリートは、例えば日本とは別の独裁国家に生まれ育ったとすれば、政治家や官僚、党の幹部になって、個人の尊厳より「秩序」(要するに、集団の利益)を重んじる体制の強化に邁進するのではないかということである。