Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

エコな演出

2022年10月22日 06時30分15秒 | Weblog
フリオ・ボッカ(「ラ・バヤデール」振付指導)特別インタビュー
 「私たちは、スタジオやバレエ団にいるとつい、「ダンサーになろう」としてしまう。「人間である」ことを忘れて。でも私たちは、「ダンサーとして、役を演じる人間」なのです。
とにかく、ダンサーたちには「自然に踊るように」と言います。「自分らしくありなさい(be yourself)」と。つまり、ダンサーごとに違うニキヤやソロルを見たいのです。そのためには、ダンサーたちがそれぞれの内面を外に向かって表現しなくてはならないと思っています。
 私がすべきことはもう一つ、それぞれのダンサーが自分の個性を見つけるための手助けです。ですが、ダンサー自身が望まない限り、個性を見つけ出すことは絶対にできません。それは、ダンサー自身の独自の仕事でもあるのです。今回、東京バレエ団のダンサーたちにもそのような手助けができると思っています。


 「ガラスの動物園」でのイザベル・ユペールの演技の印象が強烈過ぎて、どんな舞台芸術を観ても彼女と比べてしまう癖がついた。
 今回の「ラ・バヤデール」について言うと、ソロのダンサーは皆素晴らしいが、「影の王国」でのコール・ドにやや気になる点があった。
 私は、「NHK バレエの饗宴」2018でも「影の王国」を観ているのだが、それと比べると、何人かのダンサーが、最前列に来たとたんに、おそらくは緊張のためグラつく場面が散見されたのである。
 やはり、演技者にとって過度の緊張は禁物なのだが、これを防ぐためには、「人間である」あるいは「自分らしくある」ことに徹するというのが、一つの方策なのだろう。
 イザベルも、おそらくは「ありのままの自分」を演じているつもりなのかもしれない。
 ところで、「ラ・バヤデール」は、1919年以降、最後の「神殿崩し」が省略される時代が続いたそうである。

物語とみどころがよくわかる名作バレエ70鑑賞入門
 「これは、1917年のロシア革命で、舞台機構が失われたり、裏方の人員が不足したことなどが原因と言われている。
 
 今回のナタリア・マカロワ版では「神殿崩し」が復活しているが、これは、プロジェクション・マッピング(?)などの技術を利用した”エコな”演出が出来る時代になったからかもしれない。
コメント
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