「被告人１２名はいずれも無罪」

志布志公選法違反事件の主文は、たったの１行である。
　しょっぱなからアリバイが成立してしまい、検察側も立つ瀬がない。
　志布志事件が冤罪であることは、多数の弁護士のみならず、某元裁判官も夙に指摘していた。ちなみに、同元裁判官によれば、名張毒ぶどう酒事件も冤罪の可能性が高いということだ。
　被告人の主張するアリバイの成否を、客観的事実（同窓会に何時から何時まで出席していたか）と突き合せていたら、すぐアリバイが成立することが分かったのではないかと思われる。