二階派の重鎮も涙 自民公認争い背景に山口県の「世襲多すぎ問題」 なんと“世襲率”は100%
「戦後、山口選出の政治家からは岸信介、佐藤栄作、安倍晋三という3人の総理大臣が生まれている。岸氏の長女・洋子さんと安倍晋太郎・元外相の息子が、山口4区で選出されてきた安倍氏であり、山口2区の岸信夫・防衛相だ(生後間もなく岸家の養子となったため岸姓)。山口1区の高村正大氏も父は高村正彦・元自民党副総裁、そして今回、山口3区での公認が決まった林氏も、父は林義郎・元蔵相。“世襲率100%”の県なのだ。」
「イエ」、すなわち家業・家職(要するに職業の世襲化)は、17世紀の、「御静謐の世」で確立し、強化されたというのが一般的な理解である。
当時の最大の「イエ」は藩であり、山口でいえば長州藩であった。
「イエ」は、言うまでもなく、徳川家を頂点とする幕府(公儀)の支配を安定させるシステムでもあり、国内に平和をもたらしたが、当然のことながら、社会全般の停滞という副作用も生じた。
明治維新によってこのシステムが一掃されたわけではなく、「藩閥政治」という言葉があるように、政治や行政の中枢を薩長出身者が占めるようになる。
「イエ」としての徳川家が、やはり「イエ」である長州・薩摩藩に置き換わったとみると分かりやすい。
さて、大正、昭和、平成を経て令和となった現在、この体制が一掃されたかというと、全くそうではないことが、上に挙げた記事を読むだけで分かる。
結局、「政治家業」は、「家業」のままである。
山口県について言えば、江戸時代は1人であった藩主の「イエ」から、「岸(安倍)家」や「高村家」などが複数並立した状態に変わっただけである。
こうした状況なので、衆院選を報じる新聞は、競馬新聞の「馬柱」(例:菊花賞 (GⅠ))のように、父が誰か、元の血統(「イエ」)は何かを記載してくれると、当落予想がしやすくなるかもしれない。
そういえば、菊花賞はディープインパクト産駒が多く出走する印象である。
「ディープ家」が一大勢力を築いているのだ。
「戦後、山口選出の政治家からは岸信介、佐藤栄作、安倍晋三という3人の総理大臣が生まれている。岸氏の長女・洋子さんと安倍晋太郎・元外相の息子が、山口4区で選出されてきた安倍氏であり、山口2区の岸信夫・防衛相だ(生後間もなく岸家の養子となったため岸姓)。山口1区の高村正大氏も父は高村正彦・元自民党副総裁、そして今回、山口3区での公認が決まった林氏も、父は林義郎・元蔵相。“世襲率100%”の県なのだ。」
「イエ」、すなわち家業・家職(要するに職業の世襲化)は、17世紀の、「御静謐の世」で確立し、強化されたというのが一般的な理解である。
当時の最大の「イエ」は藩であり、山口でいえば長州藩であった。
「イエ」は、言うまでもなく、徳川家を頂点とする幕府(公儀)の支配を安定させるシステムでもあり、国内に平和をもたらしたが、当然のことながら、社会全般の停滞という副作用も生じた。
明治維新によってこのシステムが一掃されたわけではなく、「藩閥政治」という言葉があるように、政治や行政の中枢を薩長出身者が占めるようになる。
「イエ」としての徳川家が、やはり「イエ」である長州・薩摩藩に置き換わったとみると分かりやすい。
さて、大正、昭和、平成を経て令和となった現在、この体制が一掃されたかというと、全くそうではないことが、上に挙げた記事を読むだけで分かる。
結局、「政治家業」は、「家業」のままである。
山口県について言えば、江戸時代は1人であった藩主の「イエ」から、「岸(安倍)家」や「高村家」などが複数並立した状態に変わっただけである。
こうした状況なので、衆院選を報じる新聞は、競馬新聞の「馬柱」(例:菊花賞 (GⅠ))のように、父が誰か、元の血統(「イエ」)は何かを記載してくれると、当落予想がしやすくなるかもしれない。
そういえば、菊花賞はディープインパクト産駒が多く出走する印象である。
「ディープ家」が一大勢力を築いているのだ。