Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

選挙と競馬

2021年10月21日 06時30分08秒 | Weblog
二階派の重鎮も涙 自民公認争い背景に山口県の「世襲多すぎ問題」 なんと“世襲率”は100%
 「戦後、山口選出の政治家からは岸信介、佐藤栄作、安倍晋三という3人の総理大臣が生まれている。岸氏の長女・洋子さんと安倍晋太郎・元外相の息子が、山口4区で選出されてきた安倍氏であり、山口2区の岸信夫・防衛相だ(生後間もなく岸家の養子となったため岸姓)。山口1区の高村正大氏も父は高村正彦・元自民党副総裁、そして今回、山口3区での公認が決まった林氏も、父は林義郎・元蔵相。“世襲率100%”の県なのだ。

 「イエ」、すなわち家業・家職(要するに職業の世襲化)は、17世紀の、「御静謐の世」で確立し、強化されたというのが一般的な理解である。
 当時の最大の「イエ」は藩であり、山口でいえば長州藩であった。
 「イエ」は、言うまでもなく、徳川家を頂点とする幕府(公儀)の支配を安定させるシステムでもあり、国内に平和をもたらしたが、当然のことながら、社会全般の停滞という副作用も生じた。
 明治維新によってこのシステムが一掃されたわけではなく、「藩閥政治」という言葉があるように、政治や行政の中枢を薩長出身者が占めるようになる。
 「イエ」としての徳川家が、やはり「イエ」である長州・薩摩藩に置き換わったとみると分かりやすい。
 さて、大正、昭和、平成を経て令和となった現在、この体制が一掃されたかというと、全くそうではないことが、上に挙げた記事を読むだけで分かる。
 結局、「政治家業」は、「家業」のままである。
 山口県について言えば、江戸時代は1人であった藩主の「イエ」から、「岸(安倍)家」や「高村家」などが複数並立した状態に変わっただけである。
 こうした状況なので、衆院選を報じる新聞は、競馬新聞の「馬柱」(例:菊花賞 (GⅠ))のように、父が誰か、元の血統(「イエ」)は何かを記載してくれると、当落予想がしやすくなるかもしれない。
 そういえば、菊花賞はディープインパクト産駒が多く出走する印象である。
 「ディープ家」が一大勢力を築いているのだ。
 
 
 
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第四者委員会(2)

2021年10月20日 06時30分17秒 | Weblog
宮司セクハラ疑惑で2つの第三者委設置へ
 「常任総代は、最初に辞任を求めた責任役員と共に、宮司の任免権を持つ神社庁に第三者委員会を設置することを求めている。一方、宮司側の弁護士も午前、会見を開き、別の第三者委員会を設置する事を発表した。
 
 第三者委員会については、既に「禊」のツールに堕していることが指摘されている(第四者委員会)けれど、この事件ではまた違ったツールとして用いられようとしている。
 事実認定を行う機関、つまり「裁判所の代替ツール」である。
 ここで気になるのは、2つの第三者委員会への報酬を誰が支払うのかという点である。
 神社庁が設置する委員会について、総代らが支払う(何らかの形で負担する)のであれば、第三者委員会がセクハラの認定を行う方向に動くであろうことは容易に想像できる。
 対して、宮司側が設置する委員会はおそらく宮司が支払うのだろうから、この反対になるだろう。
 人間というものは、お金をくれる人の意向に反することはなかなかできないからである。
 そうなると、2つの第三者委員会が異なる結論を出した後で、さらに「第四者委員会」の設置が必要となるかもしれない。
 そんなことになるのであれば、裁判所に訴える方が早いように思う。
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ホールとサロン

2021年10月19日 06時30分22秒 | Weblog
リストとショパンは対照的な友人だった!
 「大ホールで鳴り響くリストのピアノに対して、ショパンの演奏はもっと繊細で柔らかく、絶妙のタッチと独特のテンポをずらすテンポ・ルバート奏法で人々を魅了するものだった。当然ながらショパンはリストのように大きなホールでの演奏を嫌い、少人数が集うサロン・コンサートを好んだのである。

 なるほど。
 もっとも、リストがサロンでピアノを弾かなかったかというと、そういうわけではないようだ。
 というのも、リストは、友人であり娘(コジマ)の夫(つまり義理の息子)でもあるワーグナーの楽劇をピアノ版に編曲し、「うちのワーグナーはこんなオペラをやってるんだよ」と、パリのサロンでパトロンたちに演奏してみせていたらしいのだ。
 おそらく、リストは、ショパンやワーグナーほど気難しくて嫉妬深い人物ではなかったようだ。
 ショパンを特段ライバル視するようなこともなく、リサイタルではショパンの「軍隊ポロネーズ」を好んで弾いていたそうである。
 友達になるならショパンやワーグナーよりリストの方がいいかもしれない。
 
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曲調がカブる

2021年10月18日 06時30分35秒 | Weblog
モーリス・ベジャール・バレエ団2021年日本公演「バレエ・フォー・ライフ」 プロモーション映像 BBL Japan Tour 2021 Ballet for Life promotion movie

 QUEENのリバイバル・ブームの勢いは衰えていないようで、東京文化会館はほぼ満員の盛況である。
 7月にもQUEENの音楽に振り付けたバレエ公演(動きが止まらない)があり、こちらも大盛況だったので、今後はQUEENとバレエというのが定番になるのかもしれない。
 さて、ベジャールの方は、ボーン・トゥ・ラブ・ユーを採用しておきながら、ドント・ストップ・ミー・ナウを採用していないので、ちょっともったいない気がした。
 これほど”動き”を要求する曲はないと思うからである。
 もっとも、この2曲は曲調が似通っているので、2つとも採用するとコリオがカブってしまいそうで宜しくないという判断があったのかもしれない。
 そういえば、ROCK BALLET with QUEENを振り付けた福田圭吾氏は、ドント・ストップ・ミー・ナウを採用してボーン・トゥ・ラブ・ユーは外していた。
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この1冊

2021年10月17日 06時30分14秒 | Weblog
【訃報】下森定 元総長 逝去のお知らせ

 下森定先生が逝去された。
 ここにある著作一覧には載っていないけれど、多くの受験生が先生から恩恵を受けているはずである。
 というのも、先生監修の「択一式受験六法 民法編」は、かつての司法試験において、必須テキストとされていたからである。
 私は、このテキストほど司法試験受験生に親切なものはないと思う。
 というのは、「本書は、条文・論点・判例・過去問を1冊に立体的に編集し、自然に正確な知識が見に付くよう工夫をした受験専用コンメンタールです」とあるとおり、バラバラの情報をたった480ページ程度にまとめた貴重なしろものだからである。
 司法試験予備校など存在しなかった時代には、これを自分で作るか、先輩のものをコピーさせてもらっていたのだろうが、作成者の労力たるや大変なものだと思う。
 合掌。
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不偏不党(2)

2021年10月16日 06時30分38秒 | Weblog
最新、衆院選「議席予測」 自公273「絶対安定多数」確保へ 立民128、共産17と共闘路線で一定の伸び “短期決戦”自力が勝敗の分かれ目に(夕刊フジ)
「自公過半数割れ」報道の衝撃…低支持率の「岸田政権」で本当に勝てるのか?(デイリー新潮)

 海外のメディアがおよそ不偏不党でないことは広く知られていると思うが、選挙予測に関する限り、日本のメディアも不偏不党とはとても言えない状況である。
 中には、「落選させやすい小選挙区【60】」と題する特集を掲載した週刊誌もある。
 こうした報道が有権者に与える影響を考慮しているのかどうか、やや疑問である。 
 個人的には、あまり取沙汰されなくなったけれども、某特捜事件(「公明党議員の事務所捜索 貸金業法違反事件の関係先」)が、今回の選挙にどのような影響を与えるのか(例えば、この事件の影響で支持母体がフル稼働できていないのかなど)、また、しばらく鳴りを潜めていた特捜部が選挙後にまた動くのかが気になるところである。
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関係者全員

2021年10月15日 06時30分49秒 | Weblog
ゴーン被告「日産告訴を準備」
 「ゴーン被告は「私はいまレバノンで刑事告訴を起こそうとしている。私のレバノンの事務所と自宅を捜索した関係者全員に対してだ」とインタビューに答え、レバノンの自宅などに日産の関係者が入り、資料などを違法に押収したと主張しています。関係者全員を刑事告訴する考えです。

 
 この記事だけだと何とも言えないが、コメント欄の牧野和夫弁護士の解説を読むと、レバノンの法律に基づく強制処分であったようだ。
 そうすると、「関係者全員」の中には、捜索差押を許可した裁判官?も含まれると思うのだが、レバノン政府関係者も訴えるという趣旨なのだろうか?
 そんなことをすれば、場合によっては国外追放されるような体制である可能性もあるから、ゴーン氏はレバノン政府関係者を告訴の対象外とするのか、注視したい。
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施設管理権

2021年10月14日 06時30分28秒 | Weblog
東京地裁にマスク着用しない数百人の集団

 裁判所には施設管理権があり、これに基づいて、必要な範囲で使用等の制限を行うことが出来るとされている。
 裁判所(本件ではおそらく東京高裁)が立ち入りを制止しなかったということは、そうするための根拠規定が見当たらないということなのだろう。

裁判所の庁舎等の管理に関する規程及びその運用
 「2 裁判所の庁舎等の管理に関する規程12条
・ 「裁判所構内における注意事項」(リンク先は那覇地家裁のものです。)の根拠条文となっている,裁判所の庁舎等の管理に関する規程12条は以下のとおりです。
管理者は、庁舎等において次の各号の一に該当する者に対し、その行為若しくは庁舎等への立入りを禁止し、又は退去を命じなければならない。ただし、管理者が第九号又は第十号に該当する者に対し、庁舎等の管理に支障がないものと認め、その行為を許可した場合は、この限りでない。
一 銃器、凶器、爆発物その他の危険物を持ち込み、又は持ち込もうとする者
二 職員に面会を強要した者
三 立入りを禁止した区域に立ち入り、又は立ち入ろうとする者
四 放歌高唱し、若しくはねり歩き、又はこれらの行為をしようとする者
五 宣伝カーを持ち込み、又は持ち込もうとする者
六 座り込み若しくは通行の妨害になるような行為をし、又はしようとする者
七 寄付を強要し、又は押売りをする者
八 裁判所の禁止に反し写真機、録音機その他これらに類する物を持ち込み、又は持ち込もうとする者
九 旗、のぼり、プラカード、拡声器その他これらに類する物を持ち込み、又は持ち込もうとする者
十 はちまき、ゼツケン、腕章その他これらに類する物を着用する者
十一 前各号に掲げる者のほか、庁舎等の管理に支障がある行為をし、又はしようとする者


 「マスクを着用しない者」を11号に読み込むのはさずがに無理ということなのだろう。
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ヒョウ、チーター、ライオン

2021年10月13日 06時30分07秒 | Weblog
モーリス・ベジャール・バレエ団2021年日本公演「ボレロ」 プロモーション映像  BBL Japan Tour 2021 promotion movie "Boléro"

 フランスでは、ベジャール振付の「ボレロ」を生で観る機会は少ないそうである。
 それに比べると、東京バレエ団が毎年上演してくれる日本の観客は、かなり恵まれていると言えそうだ。
 さて、その「ボレロ」は、人間の獣性がモチーフになっていると思われ、それは終盤のジャンプによく表れている。
 というよりも、獣、それもネコ科の獣の動きが参照されているように思える。
 そんな風に考えながら演技を観ると、上野水香さんが「ヒョウ(女豹)」であり、エリザベット・ロスさんが「チーター」であるのに対し、ジュリアン ファヴローは「ライオン(獅子)」のように思えてくる。
 実際、彼は、最後の1分間くらいはライオンのように吠えまくっている。
 彼の演技を観るためだろうか、日本人のバレエ関係者がちらほら客席に見える。
 同業者も注目しているということだろう。
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シンデレラの条件(2)

2021年10月12日 06時30分39秒 | Weblog
サンフランシスコ・バレエの倉永美沙さんに聞きました!
 「-初めて一緒に踊った時から息がぴったりだったのでしょうか?
 2018年のロベルト・ボッレ&フレンズの公演で、ロベルトが紹介してくれて、初めて一緒に組んで踊りました。その時はそれほど踊りやすいとは思わなかったし、公演の本番中リフトで転落もしました…!!私は落とされたりするとすぐ怒るタイプなのですが、なぜかアンジェロには怒れなかったんですよね。もちろんアンジェロは公演後謝ってくれました。1000回くらい(笑)でも、私はなんとなく不思議な縁を感じて、「これからもずっとこの人と踊るんだろうな~」と思いました。これが私たちの始まりのストーリーです。


 倉永美沙さんのコメントが興味深い。
 倉永さんは、アンジェロ・グレコさんが公演の本番中、リフトで転落させたにもかかわらず、怒りもせず、その後もずっとパートナーを組んでいるという。
 彼女もやはり、チェネレントラと同じく、réciprocité (レシプロシテ)を超越しているようだ。
 「忠臣蔵」の世界とは、おそらく対極にある思考だろう。
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