パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

万葉集

2009年01月06日 21時57分22秒 | Weblog
あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る

この額田王のうたが一番人気だったのは
正月のNHK BS(だったと思うけれど)での
万葉集の特集番組でのこと

民放の見るに耐えない番組にリモコンをあれこれ
かえていて何の気なしに見かけたのだが
途中からだったけれど
あっ、これ知っている!
位の興味で最後まで見てしまった

昔、「猿丸幻視考」と言うミステリーで
柿本人麻呂がらみで万葉集が出てきて
少しばかり興味を持ったことがあったが
うん十年経ってこうして万葉集を味わってみると
結構これが面白い

とにかく感情が素直でストレートで伸びやか
現代人にも通じる感情が多々あって
しかも身分の高い人物から庶民の歌まで
網羅されているらしく
同時代の世界と比べても遜色ない文化的な歌集らしい

世界が小さくなってグローバル化が進むと
反動で民族意識が高まるのかもしれないが
この万葉集はそれを差し引いても
日本の誇るべき文化の一つのような気がする

ちなみに自分が覚えていたのは
銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝子に及(し)かめやも
の山上憶良の歌

それに大伴坂上郎女の
夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ

少しばかり女っぽいかもしれないけれどリズムが好きで
覚えやすくて気に入っていた

まだまだあったかもしれない
しばらくはこれで(万葉集で)楽しめそうかな
コメント
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