パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

想像力

2024年12月19日 10時15分10秒 | 徒然なるままに

FBの「光る君へ」グループに参加している
と言っても、見るだけになっているが、それでも十分面白い
メンバーは女性が多いようなので投稿には男には気づきにくいところもある

深読みした(想像した)感想を述べる人もいれば、歴史を解説してくれる人もいる
知らない人同士がこうした交流を持てるのも凄いものだ

ところで、このグループのお陰で「そうだったのか」
とスッキリしたことがあった
それは矢部さんが演じた乙丸の最終回のこと
彼は旅に出るまひろに同行すると訴えたが
彼には太宰府に出向いた時、口紅を手に入れてそれを贈った
愛しい女性がいたはずだ
彼女を残したまま、まひろについていくのは変だな
感じたのだったが、旅に出るシーンの前に乙丸は
仏像を掘っているシーンがあった
それは愛しい女性は亡くなてしまったことを暗示している
シーンだったのだ(この指摘がグループであった)
だから彼はまひろに同行することができたのだ

大したことではないが、こうしたドラマの理解は
知ることだけでなかなか面白い

もう一つ最終回で気に入ったシーンは
まひろの弟をすごく可愛がって育てたいとさん(信川清順)が
年齢を重ねて少しボケてきて、白髪も増えてきて「姫様、若様はどちらに」
と、もうこの世にはいない惟規の仕事の時間が迫ってきていること
が気になって聞いた時のこと
年齢のなせる技をこのように表現する方法があったのか
と感心すると同時に、このときにの家族の気配りがとても良かった
まひろは「そこよ」と父為時を指差し
為時は「今日は休みなのだ」と答える
この柔らかな娘と父の応対はとてもハートウォーミングなものだった

物語を筋だけで追うのではなく、想像力を駆使して自分なりに理解する
それでこそ物語の真の楽しみ方ではないだろうか
想像力こそが人を人としてあらしめる重要なポイントだ
と思えてならない

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