最近文学的とか社会科学的な分野の本ばかりだったので
久しぶりに自然科学関係の本を引っ張り出してきた
「エレガントな宇宙」ブライアン・グリーン
何年か前に購入した「ひも理論」を紹介した本だ
途中で挫折してしまったが、貧乏性はもったいないのと悔しいので再挑戦した
でも正直なところやっぱり途中からわからなくなった
(アインシュタインの相対性理論とか量子力学のあたりはなんとなくわかった気になれたが)
それでも重力、電磁力、弱い力、強い力を統一しようとする大胆な思考などは
まるでいろんな仮説をひねり出すミステリーのようで、それなりに迫力があるし面白かった
(本当にわかっているかはまったく自信はないが)
それが正しいものか、一時期のブームに終わるのか、取り組んでいる本人も実はわからない
そのように発言する著者は、頭が固いとイメージされがちな理科系の思考法が
実はいろんな状況を考えていて柔軟であることを示している
しかし、正直なところ後半部分の多次元のあたりは何が何やらサッパリわからなかった
「ひも理論」はそのように考えたほうが実測値と一致して実用的なので、使えるものは使うと割り切り
理屈が不足している部分は後の時代の人に期待する、、今は時代の変わり目に来ているかもしれない
と最後に述べているが、こういった抽象的な思考ができる人は、苦しいかもしれないが幸せなんだろうなと思ってしまう
アインシュタインは相対性理論だったか何かで、8年間も考え続けたとのエピソードが紹介されていたが
8年間もずっと考え続けるというのは、、それだけで呆れるし尊敬してしまう
だが思い起こしてみるとベートーヴェンも第9を数年間かけて作曲してるし
ブラームスも最初の交響曲に20年以上かけている
ヴァーグナーも「ニーベルングの指環」もやはり同じように膨大な歳月をかけている
要は何事も執念とか諦めない気持ちとか、、、いやきっと自分のなかに浮かんでくる使命感みたいなものに
突き動かされているんだろう
この使命感に満たされた人々、そして生きているうちにそれが評価される人々、、
だが大半の普通の人は何も残さず、何も記憶されずに去っていく、、(でもそれは仕方ない)
ところでこうした自然科学系の本では「自然界における左と右」M・ガードナー
「不思議な数eの物語」E・マオールが圧倒的に面白かった
また暇を見つけて再読してみよう、、なんだか頭が良くなった気になれそうなので、、