アンパン(糖分)はすぐにエネルギーになる!と実感したことがある
だからこそ今でも覚えているのだが、それは槍ヶ岳に登ったときのこと
一日目は上高地から槍沢ロッジまで行く無理のないコース
槍沢ロッジはお風呂もあってのんびり出来た
二日目はちゃんと朝食を食べてから槍ヶ岳に向かったはずだった
ところが、殺生ヒュッテが右手に見え始めた時から
身体から猛烈にエネルギーが無くなっていくのを感じ始めた
空腹感と目が回りそうな感覚、いわゆる電池切れ状態だ
食事は十分なはずだったのに、とにかく身体にはエネルギーが必要と
予定外の殺生ヒュッテに寄って「アンパンを食べよう!」
そんなことばかりが頭の中で何度も繰り返された
着いたらすぐにアンパンを求めた
ここからの身体の変化がすごかった
すぐさまエネルギー充電を感じて少し前までヘロヘロ状態だったのが
一気に回復した
糖分はすぐにエネルギーになるな、、と強く感じた瞬間だった
この記憶があるもんだから槍ヶ岳山荘で朝の食事の時
耳にした会話が信じられなかった
それは都会から来ている女性で、朝ごはんをあまり食べないでいた
「いつも、そんなに食べないから」
彼女は連れにそう言っていた
その日のコースは槍から北穂までのコースらしかった
信じられない
絶対エネルギー不足になる
おせっかいながら助言しようとしたが、出来なかった
山小屋にアンパンとか桃の缶詰が揃えてあるのは
登山客はそれらをつい欲しがる経験からに違いない
それは絶対間違いの無いことの様に思われた
電池切れの状態はダイエットに挑戦したときも感じたことがある
(それを感じた時は我慢ではなく、すぐさまお菓子でもなんでも腹に入れた)
禅寺のお坊さんの修行は、食事が普通の生活と比べると粗末なので
はじめの頃は栄養失調を感じるらしい
空腹状態をあえてつくる
という健康法があるらしいが、これは自分には難しそうだ
と、ここまではのんびりとした話題だが
世の中には開発途上国などで(国内でも貧困で)十分な食事が取れない人たちが少なくない
あえて食事を取らないのではなく、取りたくても取れない状態というのは
あの電池切れの実感を思うと、、なんとかしなければと思う