パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

リタイア組と仕事についている人の心臓病のリスクは、、、

2023年06月01日 09時25分27秒 | あれこれ考えること

小耳に挟んだニュースに、リタイアした人は(同年代の)仕事を続けている人よりも
心臓病になるリスクが少ないというのがあった
日本だけでなく世界中で行われた調査から明らかになったとのこと

いつまでも仕事がある生活が強いられたり
それを良しとする風潮の日本社会では好ましくない結果かもしれない

第一感は、仕事のストレスから解放されるからと思いついた
ニュースではそのこともあげられていたが、現実的には
リタイア組は健康維持のために適度な運動をする時間が取れるから
と合わせて紹介されていた

確かにジムに行くと年配者が圧倒的だ
コンビニの利用者は年配者が多いのと同様に
ジムは年寄りのための施設のようだ

そこでフト思うのは、心臓病になる確率の少ないリタイア生活は
(かつては悠々自適の生活と呼ばれていた)
どのくらい実現されているのだろうか?という点

仕事が生きがいになっている人は別として
収入のために(あるいは時間つぶしのために)働くという行為を
選択しなければならない人は、自分の時間を自分で使えないことになる

もっとも、有り余る悠々自適の時間が幸せかといえばこれも疑問があって
先日読んだ「暇と退屈の倫理学」国分功一郎著には
暇とか退屈(とか孤独)が耐えられなず、なにかに追われている方が楽でいい
とする人の多いことが紹介されている

最近思うことは、自分でいろいろ決めるのは
日本人はあまり得意ではないのではないか?ということ
すべきことも誰かに言われる方が楽ちん!
と思っているのではないか
それは結果的に強いものの追従しがちな、権威主義的な傾向のように思える

ただ心臓病のリスクのこの報道から見れば
自分のことは自分でコントロールする社会のほうが
良いものだと考えることもできる

現実社会では悠々自適の生活とか高等遊民と言われる人の生活は
社会的・経済的には何も生産しないかもしれない
(文化・芸術は生み出したようだ)
だが社会に縛られていないだけに公平な判断もできると思う

つまり選挙においても損得の視点からだけでなく
人生経験から身につけたある種の理想を掲げ
その信念にそって判断できる層が社会には必要と思われる

こうした層を安定的に確保するのが
求められるべき社会のような気もする

またもや、まとまらない話!

コメント
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