ジャニーズの記者会見は、本質とは違う思わぬところが注目されることになった
ジャニーズの方から会場を指定され、時間も2時間に設定され
部屋いっぱいにはメディアの人々が鎮座
媒体もいればフリーランスの人もいたようだ
たいして見たくもなかったが、世間の注目は高く
その時間帯の民放の多くが生で中継していたので、見ることになった
ひとり1問のその場のルールで進行したが
質問者の話が要を得ず質問なのか、その人に意見なのか
捉えにくいものもあった
そして想像した通り、中には批判するための質問もあった
その場でその質問か?と疑問を覚えないことはなかったが
昨日今日のニュースで話題になっているのは、この記者会見では
質問を受けていい人、受けるのはマズイ人が人のリスト(NGリスト)が
作成されていた点が大きく報道されている
先程の報道では、質問NGのリストを作成したのは
この記者会見の運営を任されたPR会社だそうで
ジャニーズの役員の要請ではなかったらしい
だが、役員は事前にその存在を知ることになったとのことだ
でも今日のテーマは、このジャニーズの記者会見のことではない
また、今の世間の空気はジャニーズを叩きやすい空気で
メディアもCM起用の企業も実はあの実態を知っていたはずだ
とする声もあり、それが手のひら返しのように
ジャニーズNO!へ「右にならえ」とする姿勢の是非でもない
それは今までも同じようなこと(NGリスト作成に近いこと)が行われていても
問題視されない別の記者会見のことだ
それは政治の世界の記者会見だ
コロナ感染症の広がりで、首相等の記者会見は大人数の記者さんの前で行われなくなった
そしてそれは収まりつつある現在でも維持されているようだ
日本には記者クラブという(本当は必要ないかもしれない)ものがある
首相の記者会見はこの記者クラブに属する人しか出席できないのが一般的で
時にフリーランスの記者さんも参加できるようだが、記者会見の日程・時間は
直前に知らされ、しかも参加は抽選で決められるようだ
そして運よく記者会見に参加できても、質問できるかと言えば
質問へのハードルは高く、挙手しても質問の機会はない事が多いようだ
ここでも「ひとり1問」の方式で行われ、
答える人は書類を読んでいるとしか思えない映像が流れる
それは、はじめから質問内容を通告されているからのようだ
(質問に当たる人が決まってる?)
また以前、質問に誰がよく当たるか?を調べた人がいて
それによるとNHK、日本放送、読売新聞、フジテレビ等が
他の媒体よりも僅かに多くなっていた
現在の媒体は公平中立とは言えない
既に多くの人も媒体の方向性を薄々感じている
質問の機会を多く得ることができた上記の媒体は政府寄り!
とされている
ジャニーズの記者会見の「NGリスト」に近いものが
日常茶飯事のように国の記者会見で行われている(としか思えない)ことは
ジャニーズの問題よりももっと注目すべきだと思う
フリーランスの江川紹子さんや、外国人記者の西村カレンさんは
記者会見になかなか参加できず、できたとしても質問できない状況が多いらしい
現実社会は、報道されないことは、社会的に存在しないこと!に近い
メディアは、ジャニーズのNGリストに怒るだけでなく
今まで同様なことをされている記者クラブ優先の(そこには奇妙な力関係の存在する)
会見も怒りの声をあげるべきだと思う