パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ヨーロッパの文化(フルトヴェングラーの「音と言葉」)

2023年10月11日 15時58分28秒 | あれこれ考えること

先の投稿で取り上げたフルトヴェングラーの「音と言葉」を
本棚から引っ張り出してきた

ずっと前に購入したものだが、読み直してみると
その時ちゃんと内容を理解していたのか少し疑わしく思えた
(今なら切実感をもってわかる気がする)

本の中身は、えらく真面目なテーマが並んでいる


確か音楽評論家の遠山一行氏だと思うが、フルトヴェングラーが亡くなった
との報を耳にした時「ヨーロッパが無くなった!」と感じたそうだ

その感覚は何となく分かる
この本の扱っているテーマや内容は、ヨーロッパの精神文化だ
そしてそれはもう戻ってこないかもしれない音のような儚いものだ

建築物としての音楽、歌としての音楽、精神の表れとしての音楽、喜悦・官能としての音楽
規模は拡大し、調性も曖昧になり、もう専門の音楽家しか理解できないような
頭でっかちになった音楽
そしてそれらを培ったヨーロッパの精神風土

そしてフルトヴェングラーが戦争中にドイツにとどまった理由の一つとしての
自分の芸術を理解し、ともに作り上げることができるのはドイツ国民と信じた
ヨーロッパの空気

本から感じるこうしたヨーロッパの味わいは、
明らかに先の投稿の「指揮者は何を考えているか」の世界とは違う

ところでヨーロッパの終焉を感じる音楽がマーラーの9番の交響曲の第4楽章
特に理由はないが、とにかくそう思う

GUSTAV MAHLER Symphony No.9 (Adagio) LEONARD BERNSTEIN

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気張って「指揮者は何を考えているか」を購入してみたが

2023年10月11日 09時24分20秒 | 

図書館から借りた本と購入した本
どちらがしっかり読めるかといえば購入した本だ
お金の節約にはなるが、借りた本はどこか妥協したところがある
それに借りた本は返却日が迫るので、落ち着いて読めないこともある

先日までは借りてきた本を読んでいた
でも少しストレスが溜まってきてアマゾンで2冊お買い上げとなった
その一つが「指揮者は何を考えているか」ジョン・マウチェリ著だ


内容は
1 指揮をめぐるちょっとした歴史
2 指揮のテクニック
3 オーケストラのスコアの読み方
4 指揮者になるための勉強法
5 指揮者によって演奏が違うのはなぜか
6 様々な関係
  音楽との関係
  音楽家との関係
   聴衆との関係
  評論家との関係
  オーナー及びマネジメントの関係
7 仕切っているのは誰か
8 長距離指揮者の孤独
9 録音対生演奏(対ライブ録音)
10指揮者をめぐるミステリー

なかなか興味深い
著者はバーンスタインの弟子で指揮者
現場の声を代表していろんな視点から珍しい話が続く

でも正直なところ途中で飽きてしまった
彼自身の経験の話が多いのは具体的でわかりやすいのだが
それに終止していると、どこか覚めてしまったのだ
(最近は気力が続かないことも多い)

指揮者の書いた本にはフルトヴェングラーの「音と言葉」
ワルターの「主題と変奏」などがあるが
フルトヴェングラーの難解な感じの、とにかく深く考えているな
と思われるようなものを、反動なのだろうか、もう一度読んで見ようかとの気になった

決めつけてはいけないが、どうも自分はアメリカの人の本の書き方
具体例を多くあげて紹介する方法(社会的・哲学的での)が
気分的に合わない、、感じだ
むしろ堂々巡りしているようなヨーロッパ系の書き方にシンパシーを覚える
(アメリカ人の本の書き方に関しては個人的な感覚で一般化することはできないだろう)

それでも指揮者という人々は、結構ストレスに晒される人々であることはよくわかった
始まったら終わりまで集中しなければならないし、ミスは自分では分かっているので
その傷がいつまでも記憶に残り眠ることもできなくなる
それを思うと、結構しんどい職業なのかもしれない、、(でも長生きの指揮者も多い)

この本の評価は「優良可」のうちの「可」
購入して気張ったものの少し空振りみたいな感じ
それはこちらのコンディションが悪かったからなのだろうか?
(仕方ない)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする