先の投稿で取り上げたフルトヴェングラーの「音と言葉」を
本棚から引っ張り出してきた
ずっと前に購入したものだが、読み直してみると
その時ちゃんと内容を理解していたのか少し疑わしく思えた
(今なら切実感をもってわかる気がする)
本の中身は、えらく真面目なテーマが並んでいる
確か音楽評論家の遠山一行氏だと思うが、フルトヴェングラーが亡くなった
との報を耳にした時「ヨーロッパが無くなった!」と感じたそうだ
その感覚は何となく分かる
この本の扱っているテーマや内容は、ヨーロッパの精神文化だ
そしてそれはもう戻ってこないかもしれない音のような儚いものだ
建築物としての音楽、歌としての音楽、精神の表れとしての音楽、喜悦・官能としての音楽
規模は拡大し、調性も曖昧になり、もう専門の音楽家しか理解できないような
頭でっかちになった音楽
そしてそれらを培ったヨーロッパの精神風土
そしてフルトヴェングラーが戦争中にドイツにとどまった理由の一つとしての
自分の芸術を理解し、ともに作り上げることができるのはドイツ国民と信じた
ヨーロッパの空気
本から感じるこうしたヨーロッパの味わいは、
明らかに先の投稿の「指揮者は何を考えているか」の世界とは違う
ところでヨーロッパの終焉を感じる音楽がマーラーの9番の交響曲の第4楽章
特に理由はないが、とにかくそう思う
GUSTAV MAHLER Symphony No.9 (Adagio) LEONARD BERNSTEIN