日曜日、どんな話題にしようかと迷ったがお気楽な方にする
昨日のサッカー、ルヴァンカップの決勝戦 グランパス対アルビレックスの試合は
国立競技場に悪天候にもかかわらず6万人以上の観客(サポーター)を集めて行われた
連日テレビ放送される野球に比べてサッカー界は一部のマニアに支えられて寂しい限りだが
この試合、いろいろ思うところがあった
試合は前半グランパスが2点先行したが、2−0の試合ではで負けてるほうが1点入ると
すっかり流れが変わる典型的なゲームで、アディショナルタイムにアルビレックスが
しぶとく同点に持ち込む
延長線でもグランパスが前半先行するが、またもやアルビレックスが同点に持ち込む
結局、PK戦となってグランパス5−4アルビレックスでグランパスの勝ちとなった
この試合は熱戦ではあったが高いレベルの試合ではなかった印象が残った
それは肝心なシュートのまずさ、いつも気になっているゴールの上を通過するものが
相変わらず多かったこと
そして縦に出すパスの質もイマイチだったこと
これは久保の属するラ・リーガの試合を見て比較すると圧倒的に劣っている
日本全体として取り組むべきはシュートの質をあげることで
いつまでもシュートセンスの一言で済ませてはいけないと思う
(もちろん、シュートセンスのあるひとは必要だが)
この試合、真の勝者は会場に出かけたサポーターではないだろうか
特に新潟のサポーターは、120分の間に目まぐるしい感情の揺れを覚えたようだ
グランパスが先行してハーフタイムに入った時、テレビカメラは新潟のサポーターを写した
その中である女性はもう涙を浮かべていた
点が入らないサッカーにおいては2点差は絶望的と思い
新潟の初栄冠を望んで足を運んだことが報われないと思い込んでいるような表情だった
ところが、この試合新潟が頑張ったというよりは勝負の神様は粋な計らいをした
印象としてはグランパスのほうが一日の長がある印象だったが
勝負事としてはサポーターに味方し二度同点に追いつく状況をプレゼントした
この試合を眼の前で応援したアルビレックスのサポーターは
1点返したことで絶望から歓喜へ、しかし時間内に追いつけるかハラハラした気持ち
時間経過がものすごく速く感じる焦り、そして同点で終えたときのホッとした感じ
延長線ではまた1点先行されて失望、絶望感に陥ったと思えば
またもや同点に追いつく喜び
そして勢いは自分たちにあると思う希望
だが、それは叶わなかったという失望感
短い間に行ったり来たりの感情の揺れは、そう滅多に味わうことのできる経験ではない
そしてこの感情の揺れの経験は、最終的には「面白かった」
の一言で総括できるのではないだろうか
負けたのは悔しい
今度勝つためには何が必要かをサポーターの時点でも考える
そして、それは「もう一度こんな感情が揺れ動く経験をしたい」
と実感したのではないだろうか
ということで、本当に幸せだったのは勝ちでランゲラックの有終の美を
実現できたグランパスのサポーター
悔しいけど、めったに味わうことのできない感情の揺れ動く経験をした
アルビレックスのサポーター
それが一番の勝利者だった気がする