大河ドラマの進行と同じように読み進めている「香子 紫式部物語」帚木蓬生著
現時点5冊あるうちの4冊目 内容はこんな感じ
昨日のドラマで悲しみを誘った弟の惟規の死がこの本にも扱われている
ただし、この本では清少納言も道長も大河ドラマほどの存在感を持って書かれてはいない
大河ドラマの内容を背景知識として持っていると読むことは楽しめる
この本の主役は圧倒的に源氏物語そのものだ
劇中劇の形で紫式部が書き続けている物語が、それぞれの章で多くのページを割いていて
それが圧倒的な迫力を持っている
忘れていた源氏物語のエピソードもこれで思い出すことができる
豪華本のエピソードがあった放送では、まひろは33帖まで書いたと述べていた記憶があるが
ドラマティックな「若菜」上下は34.35帖で、急に深刻さが増すその物語が現実世界では
どのように受け入れられたか興味があるが、大河ドラマではそこにはあまり突っ込まないようだ
あれだけ大きな展開があるのだから、個人の内面も同様に大きな経験があったはずと思うので
そこのところを想像たくましくドラマ化してほしいと思ったが、時間の関係上仕方ないことなのだろう
ところで、この本では紫式部は香子とされているが、先日テレビ番組で見た廬山寺の位牌には
香子の名前が見えたような気がしたから、香子は全くの想像ではないようだ
廬山寺の位牌は本人と父と賢子の3つ並んでいた
源氏物語の宇治十帖は紫式部の作ではなくて、賢子の作だという説が一部にはあるようだ
これは専門家内で論争もあるようだが、本当はどうなのだろう
紫式部には姉もいたようだ
姉も弟も早く亡くなってしまった紫式部
あの時代、加持祈祷で病気を追い払いのは科学的ではないけれど
それでも、なんとしても!との心情はよくわかる
ということで、ゆっくり読み進めている「香子」
今年中には読み終える予定
※今年こそしっかり咲いてほしかった庭のムラサキシキブ
ご機嫌斜めなのか、いまいち元気がない
世の中は思い通りに行かないものだ