パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

写真に撮っておけばよかった風景

2024年03月02日 09時12分27秒 | 徒然なるままに

以前、登山しているときに写真を撮るのはやめるようにした
と決めたことはここで書いた
それは写真撮影に気がいって山を楽しめないからだが
これとは反対に写真を撮っておけばよかった!ということもある

9年ほど前、ドイツに行った
このときも昔旅したところを再び回って、そこでの自分の感じ方の違いを
見るためだったが、それ以外にも有名どころも抑えていた

有名なローテンブルクへ行く予定でニュルンベルクから列車に乗ったが
その列車は途中で止まって、それから先には行かないと車内アナウンスがあった
ネットで計画したコースでその先の駅で乗り換えるはずなのだが、何故か行かない


どうやらバスで乗り換えて、いくつか先の駅まで行くようになっている
となんとか理解してバスに乗った

このバスから見える風景がすごく興味深かった
バスは小さな町を巡ってのんびりと走っていった
教会、町役場?それぞれの家がこじんまりと固まって
それは生活を感じさせるもので、ドイツ人の本当の暮らしを
垣間見ることができた気がした
そしてそれは日本人の自分にとっては、まるでメルヘンの世界のように思えた

バスの時間は予定外だったが、この予定外の時間は本当に楽しかった
写真に撮っておけばよかった!
今でも残念に思えて仕方ない
記憶の中の風景は時間とともに美化されて更に忘れがたいものになっている

この日、電車に乗り換えて、そこで同席したドイツ人のおばさんが
とても親切な人で、ローテンブルクに行く方法を
駅のインフォメーションまでいって聞いてきてくれた

旅は困っても、なんとかなる!
と実感することが多いが、このような親切な人との出会いも
いい経験となった

50年ほど前には、バイロイトで初めて会ったフランス人のおばあさんと
ホテルを二人で借りて泊まった事もあった
(着替えのときは部屋から追い出された)
この方もとても良い方で、バイロイトの出しものまでの時間は
二人であちこち出かけたものだった

人の一生は記憶でできているのかもしれない
その記憶とか経験、それらは自分が満足できるものなのだろうか

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