パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

女の本、男の本

2025年02月25日 09時12分40秒 | 

気持ちはわかるけど、相性は良くないというものはあるものだ
読書モードになっている最近だが、この本は途中で読むのをやめたくなった
その本が「ドヴォルザークに染まる頃」町田そのこ著

作品の善し悪しと言うよりは、一言で言ってしまえば自分には合わないという感じ
それは「女の人の感覚についていけない」ということだと勝手に思っている

独白のような気持ちの描写が多いが、実生活を踏まえたそれはリアリティを覚えるよりは
かなわんなあ、、という気持ちのほうが強い(不倫とか離婚とか性的な描写等で)
そしてこれは竹内まりあのCDを1枚通して聴く時に感じる印象とか
マルタ・アルゲリッチの演奏を聴く時と印象に近い

あまりにも感情にダイレクトに攻めてくると、ちょいと遠慮願いたい
という気持ちになってしまうのだ
尤もこれは一般化できるほどの説得力を持つものではなく
単に自分がそう思ったというだけのことだ

これはブルックナーの音楽は女性にはウケず
それは男しかわからないという思い込みの反対の例のようで
この小説は女性にしか理解されないのではないか!とさえ思う

男女差による感じ方の違いというものは、絶対にあると思われるが
人にとってどちらの感じ方が正解というのではなく
ただそういう違いがあるというだけのことだ

今、なにかに導かれるように再読しているのが佐伯啓思の「近代の虚妄」

これなどは、男しか読まないのではないかと思われる本で
そう決めつけるのは独断に過ぎないかもしれないが
女性が読んでいるところをイメージすることは難しいよう思えて仕方ない

ところで前回この本を読んだ時、ブログにアップしていたが
その内容は以下のリンク先
「近代の虚妄」を読んで https://blog.goo.ne.jp/bitte1107/e/fbf85a5cd0e1d92d77bba5d81ab958ae

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悪人を演じたいの俳優さんの... | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事