先日、豊橋に向かう車のラジオから俳優さんのおしゃべりが耳に入った
「悪人役は善人のパターン化されたものより自由度が高くて面白い
悪人役はやってみたいところもある」
俳優さんの技術というか、その人格に成り切るというのは凄いな!
と最近は思うようになっている(昨年、大河ドラマを通して見たせいかもしない)
俳優さんは、実は台本にはざっくりとした演出的なことしか書かれていなくて
その場での言い回し・仕草・表情等は俳優さんの即興に任せる部分があるらしい
その部分の味付けが俳優さんのやりがいのある部分のようで
見るだけの我々は正義の味方のような人を演じる人を好ましく思ってしまうが
俳優さんの評価はそんなに単純なものではないようだ
しかし、悪人役やってみたいというのは、もしかしたら人に内在する願望の発露
ではないかと考えたりした
おそらく自身を顧みたことがあるなら、人は良い人、悪い人、ずるい人、小心者、
ホラ吹き、残酷な人、情に厚い人などの集合体で
自身を一つの視点からだけでは表すことはできないと自覚するだろう
その多面的な人間を表現することは、俳優さんという職業人には魅力的なのだろう
内在するマグマのような悪とか欲望の強さは
その人のポテンシャルの大きさを示す
ジョン・レノンは優しさとか理想主義は持っている反面
同時に暴力性とか残酷さも持ち合わせている
そして実はそれこそが人間の巾というもので
彼個人だけがそうなのではなく、人は多かれ少なかれみんなが
そのようなものだと思う
ところが社会では、こうした悪の面が多く表に出てしまうと
経済効率も悪いし安定した生活を維持することも難しい
だから、できることなら、自らの力で自己の中に潜むものを抑え込む力が
必要と思われる
何を言うかは理性
何を言わないかは品性
という言葉があるが、この品性に関わる部分を磨いていかないと
世の中は荒れたままになってしまいそうな気がしてならない
しかし、自己を客観的に分析するのは可能だろうか
との疑問も同時に思い浮かべてしまう
そこでとりあえずの手段として、人は多くのことを知ることは
自身を顧みるきっかけとなり良いことだろうと思う
今日もまた、まとまらない話
« ブレーキをかけるのは人間性... | トップ |
最新の画像[もっと見る]
-
「モッブ」が気になったので、その部分だけ再読にトライした 4日前
-
「モッブ」が気になったので、その部分だけ再読にトライした 4日前
-
読めないかもしれない!と思えた本を読むと 7日前
-
読めないかもしれない!と思えた本を読むと 7日前
-
読めないかもしれない!と思えた本を読むと 7日前
-
「ナチズム前夜」読書中 2週間前
-
会う人会う人に推薦しているが、、、 3週間前
-
フィンランドでは「人生観の知識」という授業があるそうだ 3週間前
-
「すべての、白いものたちの」を読んで思い浮かべたこと 4週間前
-
成功体験は大事 1ヶ月前