パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

有名なチームに移籍するのが到着点ではないと思う

2023年10月20日 09時49分13秒 | サッカー

このところサッカー日本代表はすごく調子がいい
先日のカナダ戦、チュニジア戦は三笘、鎌田、堂安が
いなくてもそれに代わる選手が活躍をして
危なげない勝利を手にしている

ワールドカップの三笘の一ミリ以後、TVメディアは三笘の話題が多い
確かに伝えたくなるような素晴らしいシュートやアシストは
従来の日本人プレーヤーには見られなかったプレイだ

ワールドカップでは少し運のなかった久保も
それに奮起して昨年後半から覚醒し
今季は8試合5得点、MOMを指定席のように手にして
9月のラ・リーガのMVPを手にした

大谷の月間MVPはテレビ業界は大騒ぎするのに
久保と南野(リーグ・アンでMVP)のそれは知る人ぞ知る程度だ

これだけ活躍するとサッカージャーナリズムに湧いてくるのが移籍の話
(期待を込めてYoutubeにもこの話題が多くあがっている)
三笘はバルサとかマンチェスター・シティとかアーセナルとか
有名どころの名前が並んでいるし
久保はレアル・マドリー復帰とかプレミアリーグのリヴァプールとかが
候補にあがっている

だが、彼らがそれらのチームに移籍することが、
サッカー人生の中で良いことかとか目標かといえば、かなり不確かだ
香川がマンチェスター・ユナイテッドに移籍したとき
野球で言えばヤンキーズに移籍したようなものだが
メディアはそのチームブランドに酔って大騒ぎした
そしてそれはサッカー人生の中の成功物語のように捉えた

だがその時が旬の勢いのあるチームは、当然のように選手層も極めて厚い
殆どがワールドカップでも活躍しそうな選手ばかりで
スタメンのファーストチョイスで日本人プレーヤーが選ばれる可能性は
残念ながらまだ低く、香川もその壁を乗り越えることができなかった

誰もが知っているブランド知名度の高いチームに移ることは
無責任な人にとかブランド信仰の人にはわかりやすくて成功物語に
見えるかもしれないが、そのチームに所属するということは
彼らの目標ではないと思われる

正直なところ三笘はブライトンというあまり有名でないチーム
久保は何年ぶりにチャンピオンズリーグに出られることになった
中堅どころのレアル・ソシエダというチームでスタメンを確保して
活躍をしている(各リーグのトップチームだったらどうだろう)

彼らの活躍が、いい選手の多いところで更に機能するか
そもそもそうした機会を手にすることができるか?は
彼らの実力次第というものの、難しい問題だ

自分の所属するチームを選択すること
それは的確な判断力が必要と思われる
ブランド力の高いチームではなく
自分にとってどのチームにいることが最適か?
これを運任せでなく、的確に選べる力が
プロのサッカー選手には必要と思われる
(大谷がまずはエンゼルスを選択したのは
 きっと適切だったのだろう)

とはいうものの、噂のレベルでもこうしたチーム名があがるのは
やはり凄いことだ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 思い出話(登山の) | トップ | 負けず嫌い(負けて泣くこと) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

サッカー」カテゴリの最新記事