季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

卯の花の炒り煮って大島紬みたい

2009-05-27 20:34:42 | 食べ物 Eat
昨日のおから。大切なおから。
まずは卯の花の炒り煮。
2009年5月13日付けの朝日新聞に載っていた通りに作ってみる。

まず出汁を取る。昆布とイリコを水に漬けしばらく置いて、加熱してから鰹節を入れる。そのタイミングが微妙。結構神経を使う。
しかーし!そのお出汁のなんと美味しい事!!今までお節の時など時々取ってたけど全然違う。出汁だけ飲んでもウットリするほどの美味しさだ。すごいな!プロのレシピ。

出汁を取って残った昆布や鰹節、勿体ないと刻んで醤油と味醂で煮てみた。
結構美味しい。弁当のご飯にちょっと添えたらいいと思う。
レシピを研究したらきっともっと美味しくなるだろう。
いつも昆布の佃煮がすぐになくなって買ってばかりいるけど、作れたらすごくいいな。美味しい出汁も取れて佃煮も出来たら一石二鳥だ!

具を用意する。
ゴボウをささがきにする。(もうここからして手間)
人参を細かく切る。
蒟蒻は細かく切って茹でて下ごしらえ。
薄揚げも湯通しして細かく切る。
……。

とにかくもう手間がかかる。面倒くさいの一点張りである。
それでも頑張って一つ一つやり遂げる。
忍耐力も体力もいるよ!

       

おからをあらかじめ炒めて取っておき、具を炒めておからを入れてだしを入れて煮る。調味料を入れてまた煮る。汁気が少なくなるまで。

で、出来ました。まあ地味!!
昨日の豆腐作りから考えると、現代都会生活をしている私からしたら途方もない手間だった。それでもこの地味さ。
大島紬が糸から染めから織りからとても大変な手間に手間を重ねていても
何十万とするお高い物でも、けっしてハレの場には来て行けないのと似てる気がする。それくらい丁寧に手間を重ねて出来た。

       

とにかく見かけはたいした事ないです。普通です。
でもまあ食べてみたら大変おいしい。まあびっくりするほど。
いや~、頑張った甲斐がありました。
お腹の底から幸せになる美味しさです。

卯の花の炒り煮って昔は普通に食卓に並んでいましたよね?
こんなに作るのが大変とは知らなかった。
お惣菜やさんでも良く見かける。
昔の人たちは日常的にこんなに大変な仕事をしていたんだ。
もうほんとにすごいと思う。

そういえば私の祖母は一日の殆どを台所で過ごしてなんやかや作っていた。
そう、こういう地味なもの達を。
当たり前だと思ってたけどすごい事だな。
本格的な仕事だと言えると思う。これは。

でもそうやって工夫して丁寧に作って食べていたからこそ、それを子どもの時からやってきたからこそ、あの年代の人たちは長生きなんだ。
体の基礎が違うんだ。

この材料は買って来たし、家には水道も電気も湯沸かし器も食器洗い機も電子レンジもあるのにこんなに時間がかかって大変だと思ったんだから、昔の人たちはどんだけ毎日体を動かして働いていただろうと思う。

本当に見習わないとな。
まったくそこに戻る事は到底出来ないけど、ちょっと取り入れて今の現代都会生活の絡まって澱んだ箇所をすっきりとさせたいな、と思う。





Comments (2)
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