季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

新しい帽子の被り心地

2011-09-06 21:50:22 | 手仕事 Handicraft
久しぶりのお日さま。
待ちに待った。

出来上がった帽子を被って出かけた。その感想は。

日差しが完全に遮られるわけではないけどそれが却って気持ちが良かったりする。
風が通る。帽子がひっくり返りにくいと思う。
帽子って言うより「木陰にいる」って感じの被り心地です。とっても素敵だ。今までにない、こんな事。
自分の影を見ると、帽子の所は少し透けて輝いてる。それがなんともきれい。
畳めるってのがすごい便利。麦藁帽子は好きだけど、いっつも被らないときに手持無沙汰だった。

これはいいわ~。本当に作って良かった!これから「夏にはあの帽子いっつも被ってる人」になると思います。

私の帽子歴は学生の時から。
下宿の近くに古い歴史のある商店街があって、そこに古い歴史のある帽子屋さんがあった。
古くてちっちゃくて、おしゃれな感じではないんだけど、置いてる帽子がただならぬ感じで魅力的だったので店に入った。
その時のオーナーは90歳近いお婆さん。帽子に関しては知り尽くした感じ。(日本での帽子の歴史が始まった時からいたって感じなんです。)
帽子の良さや選び方なんかについて長い間話してくれた。
「お嬢ちゃん(その時はお嬢ちゃんだったんです)、おしゃれをしなさいよ!おしゃれをしないとダメだよ!」って何回も言われた。帽子って言うのは機能だけじゃなくて自分のアイデンティティーのために被るらしい。帽子なしでおしゃれなんて考えられないんだって。
お店の中で車いすに座って、彼女は皇室の人のようなちっちゃな素敵な帽子をちょこんと頭に載せていた。おしゃれなお婆さんだった。

今思ってもその時に「ちょっと高いな。」って思ったけどバイトのお金で頑張って買った萌木色の麦藁帽が今までで一番被りやすかった。どんな服にでも合うし、お出かけでも遊びでも買い物でもどこでも被っていけた。
何年もそれを被ってボロくなってきたので、新しいのを買いに行ったら やっぱりお婆さんはいなかった。それで他のを買ったんだけど、あれには及ばない。それからずっと素敵な麦藁帽を探し続けていた。

この新しいラフィアの帽子はかなりいい感じ。

そんなこんなで学生の時からずーっと帽子が好きで、今ではいろいろな素材で作って被っている。年中。今はハンドワーククラブのみんなとも一緒に作って被るのがとっても楽しい。

レディー・ガガの曲で「Hair」ってのがあって、「髪型が自分、自分は髪型なの!」って言う歌詞だけど、「帽子は私」って思う。帽子が好き。


Comments (2)
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