季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

お母さんという仕事

2012-05-08 22:10:47 | 暮らし Daily life
ゴールデンウィーク中は呆けていたので、今日はこまごまと「やらなくちゃいけないこと」や「買わなくちゃいけないもの」「行かなくちゃならないところ」などが溜まっていてそれを一個一個確認しながら消化して行った。それでもまた見落としがあったり。
まあ大体片付いた。良かった。
時々こうやって構築する時間もないと暮らしって成り立って行かないなあ。お母さんってれっきとした仕事だ。子どもたちも「今日はいるんやろ?」って何気なく確認してくる。
大きくなってきてもやっぱりたまにはそういう安心できる日があると落ち着くんだろう。

結婚してたまたますぐに子どもが出来て、たまたま夫がとてもたくさん働く人で、たまたまバブル期にも関わらず私のなりたい職業が氷河期で(高校の教師)、たまたま主婦になった。

それは自分では全くの想定外で、え~っ?こんなはずではなかった~~!!ってけっこう思ったけどとにかく子どもは育てないといけなかったし家でもやることがいっぱいあったからやってきた。なんせ私のスキルに「子育て」と「家事」に関するものが全くなかったので。どれもなにもかも手探り・試行錯誤・無我夢中・五里霧中…。

そしてそんなこんなで今は子どもが随分育って楽ちんな毎日です。
振り向けば結婚前に居た島から泳げないのに海にいきなり放り込まれてバシャバシャやってもがいて溺れそうになってるうちに泳ぎを覚えて、なんとかかんとか別の新しい島に到着!って感じです。今は足の下に地面がある感じ。

子どもたちにはそんな事にならないようにいろいろなオプションがあらかじめ装備されています。あの人たちはまだ気付いてないけど。たぶん世界中のどこでもなんとかかんとか自分で生きていけるはず。

今図書館で借りて読んでいる本が結構おもしろい。

夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか
古草秀子
NHK出版


図書館で背表紙見た時に「え~っ?知ってるんやったら教えてほしいわ!」って思ってすぐに手に取った。
夫婦や家族の関係性についてを科学的にひも解いている本です。

いろいろ腑に落ちる所や共感できるところがある。わかりやすい、面白い。自然科学っぽい所がまた。
それでいて内容は冷たいってことはない。温かい。前向きだし肯定的。

そんなこんなを読んでみても「お母さんやってて良かったな~。」と思った。自分には必要だったと思う。
自分が育った。それだけ大変だったけど。だから今楽なんだと思う。この修行に手を染めてなければ、今頃いろいろな事にまだまだ困難が残ってたと思う。

夫婦やるのも家族やるのも親子やるのも一大事業だと思う。当たり前のようだけどすごい手間とエネルギーと時間がかかるものだ。当たり前のすごさ、普通のすごさ。今はわかる気がする。
結婚し始めの時に将来像を夫と語り合った時に夫が「普通に生きるって言う事は大変な事やねんで。」と真剣に大事そうに言ってた。その時はその意味がわからなくて「何言ってるんやろ?普通ておもしろないやん。」って思ったけど、夫の言うとおりだった。普通に生きるだけでもへいこら必死だ。それ以上なんてとんでも!
そんなことを思う、もうすぐ母卒業の私です。ゆるりとでもするりと、この仕事から足を洗うよ。






Comments (2)
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