季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

ずーっと長く一緒に

2012-05-14 21:12:52 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

用意周到に行ったつもりが、いろいろ忘れててそのたびに謝る。そして彼らは「いいよいいよ!」って言ってる。このクリニックに長年いたら、そんなちょっとしたことで腹が立ったりしなくなるらしい。えー!通った方が良い人、外にいっぱいいるんじゃないの?
まあ代わりにすることはたくさんあるので大丈夫。なんとでも楽しく過ごせる。
参加のしかたってそれぞれ、横で寝てる人もいるしただ座ってしゃべるだけの人も。それでも参加になる。

細編みでジャケットを編んでいる彼がとうとう本体の編みを終えた。
袖はこんな感じ。型紙を新聞で作って渡しておいたら一週間のハンドワーククラブがない間にそれに合わせて編んでいる。それがいろいろ測ったり計算したりじゃなくて「編んでみて違ったらほどいて編み直す」ってのを無限に繰り返すっていうやり方。すごいと思う。たぶん通算3着分は優に編んでいる。

       

今それぞれのパーツを繋いでいます。平面に編んだものが立体になって行くのが見てても面白い。サイズを合わせて作ったのできっと大丈夫。

一人の彼に今日はお礼を言われた。「先週はほんとうにありがとうございました。」って。
何の事かと思ったら先週繕った赤いジャンパーの事らしい。
なんと40年も来ているナイロンのジャンバー、袖付けがもうほどけて裂け目になっていた。どこに修理に出しても「買った方がよろしい!」って突っ返されるんだそうだ。それが悲しくて仕方がなかったのだって。
それくらいとってもお気に入りなんだって。それを簡単に「じゃあ一緒に直しましょう!」って言って同じ色の糸を持ってきてくれて繕い方を教えて貰って出来ない所は手伝ってもらってちゃんとまた着れるようになったって言うのが何よりうれしいと言っていた。
彼は他にもそう言う思い出の思い入れのある衣服に着いての話をいくつかしてくれた。そしてそれを他の人が(家族でも)認めてくれないときがあってどれほど悲しいかを。

あー、わかる。わかりますよー。うちにもそう言う人が一人いますからー。って言った。それは夫。
気に入ったらそればかり着て、ほつれたら修理して着る。おしゃれとはちょっと違うけど衣服に執着のある人。
それを言ったらわかってくれる人がここに居ると喜んでいました。
個性的な家族がいると理解できる人もそれだけ増えるな、これって幸せなことだな。と思った。

お直しの仕事増えて来ています。出来るだけ直して生かせるようにしていきたい、みんなの大事なもの。出来るだけ長く。

作るのも出来るだけ自分の望みがかなって暮らしの中で頻繁に長く生かせるものをと心がけています。
次の日までまた一週間、みんなはどれをどうやって自分の暮らしに生かせるものを作れるか、頭をひねって暇さえあれば考えていると思う。それがハンドワークの良い所。暮らしを豊かに脳の活動も豊かに。
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