季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

生きるためのスキル

2013-06-24 21:53:00 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

小さな羊毛詰め人形作り始めました。芯の羊毛ボール、この前ので大丈夫そう。
小さなテルテル坊主みたいなのが一杯。作るの大変だけど楽しいです。

       

少し遅れて来た彼女に聞く、「なに作りますか?」。そしたら「フェルトの帽子にサイズテープ付けます」って。
あ、忘れてるかも。
あちこち探したけどなかった。先週持ってくるはずだったのに今週も。彼女は毎週来れないから困った顔。
それでも怒ったりしないんです。
私がゴメンナサイって謝って、それじゃあ何しようかまた考える。
「それじゃ布のキャスケット作りたい。」その型紙も持って帰ってる。
う~。ごめんなさい。
それで、まあそれも時間かかるしどうしようか考えながら私はあちこち探し続ける。
そうしたら前に使って残ってた30センチくらいのサイズテープが見つかった。
それで「これと布でサイズテープ作ってそれを付けようか?」って言う。
そしたら「そうします!」ってなってその手筈を整える。

私が申し訳ない事を重ねてしてたんだけど、責めないで怒らないでいろいろ他の道を探す、この過程が素敵だなあとおもいます。

いつもこんな風。でもこれがストレスを軽減する彼らの学習の成果だと思います。
ないものをぐちぐち言っても出てくるわけじゃないし、だったらある時間で出来る事何かないか考えてやった方がよっぽど良い。って言う考え方。

なかなか出来ないと思いますよ。

あとは一人が何か探してるって言った時にもう一人の後ろにそれがあって、その人はさっと取らないで「ここにあるけど取って欲しい?」って聞いてから取ってました。
彼女は「責任の境界」を大事にしている。
その人がやるべき責任のある事を他の人がその人の許可なく替わりにやって上げる事はその人の責任の境界を超えて入ってしまったと考えます。だから勝手に自分の判断でそれをやってしまわないで親切な気持ちを言葉に現してまず聞いてから行動に移しています。
その探し物してる人は自分でそこに行って取ることもその人に頼む事も選択できます。自分の探し物の責任を自分で果たせる。


これを観た時に偉いなあと思った。
これ、やって上げたら5秒で出来る事。それをわざわざすることに意味がある。
お互いのいろいろな境界を大事にしています。

体や持ち物の境界もあって、彼女は人の体や物に触れる時は必ず「触って良い?」って聞きます。
それも観てたら良いなあと思う。

面倒くさがらないでこういう小さな事を一つ一つ丁寧にお互いにして行く中で健康な人間関係が築けるようになって来るんだと思う。それは病気になっている人たちだけじゃなくてそうでない普通に暮らしてる人たちも。だから彼らから学ぶことはたくさんあります。

私は親子や夫婦でも同じような事が言えるんじゃないかと思っています。お互いがお互いの境界を守って生きる大切さ。

彼らと一緒に居てたらそう言う生き方の新しい「スキル」の話もいろいろ聞けて、実は私がとても勉強になっています。
いろんなたいへんな事があって、病院に繋がってそしていろいろ地を踏みしめるように少しずつ学んで進んで毎日の暮らしの中で繰り返し意識し行動することで新しい人生を歩んでいるその姿は魅力的だと思うし、学ぶことも多いです。いつもありがとう!
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