季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

子どものおもちゃ作り

2014-05-14 12:56:27 | 講習 PrivateClass
「はぐくむ手」の準備。
明日はボールに羊毛を巻きつけてフェルト化させるのをする予定です。

       

このままフェルトボールとして使うも良し、切込みを入れて外して小物入れとして使うのも良い。

そして来月の準備も進めています。
自然木での積み木作り。
私の子どもたちが小さかった時に作りました。
その頃、私はシュタイナー教育に関心を持っていて、本を読んではそのおもちゃを作っていました。
本や教え通りにし過ぎてギスギスすることもあったと思うけれども、大筋ではいろいろやって、作って良かったと思っています。思想には今も共感している。
今、振り返ってその時何が大切だったか言うと、「自分の考えや感覚、身近な大切な人を基準にして判断する」ことだったと思う。しっかりとした核を持っていなくて、人からの知識や考え方に従ったり真似したりするだけだとどうしても突き当たる。
まあ、そんな事もあっての今だと思うけど。本当に子どもって親を育ててくれますね。
子どもたちが大きくなって、自分の中でしっかりと良いものとして残っているもの達を紹介したい。

私が3種の神器と読んでいるものの一つがこの自然木の積み木です。
木は散歩などで拾って来ます。あと、知り合いに端材を貰った。
それをのこぎりで切ります。いろんな厚さやゆがみや形があって良い。
それをやすりや小刀で面取りをする。

       

その後、サンドペーパーをかけて滑らかにして、蜜蝋ワックスを塗り込みます。
この一番左が切りっぱなし、他は手をかけています。

       

写真でも少しはわかると思うけれど、実物は本当に全然違います。とがった所がないから危なくないし。
この積み木は、木の皮を付けたまま、不揃いな形のまま。
きっちりとした積み木も楽しいけれど、この積み木は子どもたちにたくさんの創造力と情報を与えてくれます。

積み重ねる時はバランスに気を付けてとても注意しないといけません。
大人にはただの木切れに見えるものでも、小さな子どもにはこれらが車や電車だったり、とんがり帽子の小人だったり、鉛筆だったり、お皿だったり…その時々で自在に変化します。
年輪の重なり、樹皮のゴツゴツした感じ、木の香り、持ってみた重さ、木肌の色。様々な微細な違いを子どもは存在自体で十分に味わいます。

これを使ったから子どもたちが頭が良くなって、進学校に行けるとか良い仕事に(良いって何?)就けるとかって言う確証はないですが、子どもの一生に渡って、このおもちゃではぐくまれた感性や創造力はその後思考力や柔軟的なものの考え方となって子どもたちを助けてくれる事でしょう。

そんなおもちゃを少しずつ紹介して行きたいです。
周りの人たちから見たら不思議なおもちゃで遊んで、不思議な生活をしていたうちの子どもたち。
どんな大人になるかなあ?って思ってたけど、その人らしいなかなか面白い人に成長してると思います。
実際に「今どき、よくこんな人に育てられましたね!ご両親によろしくね!」って時々言われるようです。
そんな今、私だからこそ伝えられることをプレママ、新米ママたちにお伝えしたい。

(ひらり助産院での「はぐくむ手」はそこでお産をした人でなくても参加できます。)
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