季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

大きな羊は美しい

2014-05-30 19:09:06 | ウールクラフト WoolCraft
暑くなってきたけど、毛刈りです。
今日は15頭ほど刈ります。と言われていたので、覚悟して滋賀に向かう。
そしたら「よそに連れて行くので、うちに置いておく2頭だけ刈って下さい。」と言われた。
それで私は1頭刈る事に。

行っていきなりこっちに向かってくる。人間に懐いてる、興味あるらしい。

       

綺麗な毛

       

ここは養鶏場の空き地、草刈り役として羊が採用されているみたい。見事。
羊と草の需要と供給がうまく行っているらしく、風景はまるでイギリス。
ま、もうちょっと草が生えてた方がいいんだろうけど、生えたら食べると言う循環がまずまず。羊はいつも柔らかい美味しい草を食べれる。草も日当たりが良く、羊のフンで栄養もあり、羊の蹄によって踏まれるので根をしっかり張れる。

       

私が選んだ羊はやせっぽっちだった。やさしい。すんなり連れてこられてスイッと補ていの姿勢に。
羊を見たらどんな飼い方をされているか良くわかる。
この子はお腹が綺麗。あんまり汚れてない、刈りやすい。
それはこの土地の土と草が綺麗と言う事。
でも刈って行ったら毛のこしがなくて細い。脂がべっとりついていてハサミが入りにくい。
毛に皮が付いて来てすぐに皮を切ってしまう。とても痩せているので皮がたるんでいて、柔らかいので切ってしまうのだ。なるべく毛を引っ張らないように注意するけど、それでもたまに端っこで切ってしまう。
可哀そう!
この子は子供を2頭も産んだらしい、そして2頭にいっぱい授乳して痩せている。
それで。こういう羊は離して別に栄養のある餌をやる方が良いらしい。私もそう思う。
毛が生えてる時はあんまりわからなかったけど、刈って行くとどんなに細いかわかる。背骨も腰骨もクッキリ。
やっぱり羊は大きい方が美しいな。漢字の通り。

この頃毛刈りの時、ハサミで刈っているから時間がとってもかかるんだけど、羊の補ていの仕方は問題がないように思う。羊がじっとしていられるように姿勢を考えて刈って行く。私も座ったりしゃがんだりしながら無理のない姿勢で刈って行く。今日なんて気付いたら羊を殆ど支えてなかった、手放し状態。それでも羊は気持ち良く(退屈して?)眠っていて大丈夫だった。時々起きてくるから静かに抑える。

途中で切りどころが悪くていっぱい血が出たり、皮を結構大きく切ったりしてひるむけど、すぐにゴメンと言って続ける。これはバリカンだと難しいだろうと思ったから、こうやって少しずつ丁寧にハサミで刈るのが良いと思ったし。

前半は難攻したけど、後半は気持ち良くスイスイ刈る。師匠の鋏を借りたのでシャクシャク切れる。
私のはダメだ。研いだのに、全然違う。どうしたら師匠の鋏のように研げるのか、研究しないと。
ハサミの切れ味で全然変わるので。

刈り終って、草を食べる羊。

       

刈った毛。これは残念ながら使わない事にしました。状態が良くないので。

       

貰われる羊も師匠が刈った。貰われて行った先は温泉。十二坊温泉ゆらら
軽トラで運ばれて、早速美味しい草を食べています。

       

草をはむ羊を観るのって幸せな気分。ポクポクモクモクひたすら食べる。



温泉に浸かろう!と言う事になって、入った。気持ち良い!
思ったより早く終わって、温泉にも浸かって、気持ち良く電車に揺られて帰る。
起きたらなんかものすごく元気。前の時もそうだった。
羊に触ったら元気を貰うのかな?滋賀県に行ったら元気になるのかな?
どちらにしても合ってると思う。

帰り道、ふと見るときれいな十字架がたくさん。天の神様に向かって。

       

今日も良い一日。楽しかった!
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする