季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

充実!琵琶湖博物館

2014-08-01 19:48:24 | サイエンス Science
朝は今日も羊毛洗い。毎日のように洗っています。まだまだある。
だんだん慣れてきた。いろいろ小さな工夫が出来て、だんだん楽にきれいに洗えるようになってくる。

       

この羊はフリースだとものすごく汚れて見えるんだけど、土で汚れてるだけでとっても綺麗な毛です。

       

午後、琵琶湖博物館へ。
毛刈りの師匠がイベントに関わっていると聞いたので出かけた。夫がちょうど休みだったので連れて行ってもらう。

そのイベントを探すべく、どうせだから全部観よう!と順路に沿って歩く。
見始めてだんだんわかってきたのだけれど、この博物館ただ者じゃない。

結構新しい様子。思ったより奥行きがあって広い。そして何より展示内容がものすごく、良い!
始めの展示室の始めの展示、石のところでもう15分くらい使ってしまった。
滋賀県の岩を展示してあってその名前をどこから来たかをわかりやすく映像と説明で表してある。
南のサンゴ礁で太古の昔にできたフズリナやサンゴの化石が大陸プレートに入り込んで、そこから運ばれてここまで上がって来たと言う話し。
時間も距離も壮大。のっけからこんな感じでぐいぐい引き込む。

そう言う地質学的なものだけでも興味深いのに、滋賀県を他のあらゆる断面で切り取ってわかりやすく見せてくれる展示に感心しながらどんどん勉強していく。
歴史、産業、生態、食べ物、地理、文化、暮らし、もうありとあらゆる表現で琵琶湖を入り口にして世界や太古から未来への時の流れを体験できる感じ。

今までいろいろな博物館に行って来たけど、ここはすごいと思う。お金もかかってるけど、それだけじゃなくて良く出来てる。ローカル感がない。すこぶる客観的で洗練されてて実質的。よほど優秀な学芸員さん達が作り上げているのだと感心する。

1階には淡水の生物の水族館、これも海遊館と見まごうほどの美しい水槽が並ぶ。

そんな風に観ても観ても師匠の展示が見つからないのでメールをすると、「そこを出てから探したらあるよ」と言う事。
それで探したら図書館の横にあった。
西の湖、熱視線展
安土にある小さな湖の葦原でのツバメのねぐらの研究発表。


       

入ってすぐの葦原にツバメが。可愛い!

       

近づいてみると…あ、これは!

       

師匠が羊毛で作ったツバメたちでした。
ツバメって巣に住んでると思いがちですが、あの巣は卵を産んで子育てをするための場所であって、ねぐらにするのは葦原なんだそう。

       

そんなツバメたちの暮らしの様子をわかりやすく展示で説明してあった。
係りの人も丁寧に説明して下さった。

ツバメだけじゃなくて様々な生物の大事な住処になっている葦原。それを守り育てている地域の人たち。
その活動が良く分かった。
もっと簡単に済むと思っていたら、思いのほかたっぷりと楽しくしっかりと勉強になった。この博物館。
見たら、いろいろな趣味や興味を持つどんな人でも楽しくすごせるところを見つけられて、良いところだ。
その上今は「みんなで節電アクション!」と言う企画で平日は入館料がタダです。
公共のところで過ごして、家のクーラーを使わないようにすると言う試み。
それでか駐車場に車が一杯だったし、館内は子どもから大人までたくさんの人でそれも熱心にメモを取ったりして勉強したり、魚の姿に感心したりしていた。
この博物館は滋賀県民の誇りだなあと、思いながら博物館を後にする。

すぐそばに琵琶湖。

       

蒸し暑い日だったけど、涼しい博物館で興味深い内容をしっかり吸収して、思いのほか有意義な一日だった。
滋賀県、やっぱり好きだなあと夫と話す。来ると心が広くなる気がする。琵琶湖も広いし土地も広い。食べ物も美味しいし、文化も豊か。その上歴史もあって興味が尽きない。楽しかった。


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