この頃のハンドワーククラブでの縫い物の勢いには目を見張るものがある。
みんなの「作りたい!」気持ちが私を動かす。
もっと情報が欲しい。
インターネット上でもいろいろな情報が得られるけど、やっぱり本屋だろうと。
それなら前から行きたかったここしかないだろうと。梅田茶屋町。
丸善とジュンク堂が一緒になったって、聞いたときは心躍った。それくらいのすごさ。
丸善は以前は専門書と洋書での不動の地位を誇っていた。神戸の元町にもあって、仕事の帰りに寄り道するのが楽しみだった。
それが随分前になくなってとても残念だった。
それがジュンク堂と一緒になってるんだから、それは最強を意味する。
マークがホグワーツみたい。
すばやく実用書の3階に向かい、ソーイングの棚に行く。
そして服作りの本を片っ端から見る。
あまりにもたくさんの本がひしめいていて他のに目移りする。編み物の本とか料理の本とか見てたら丸1日でも足りないので、今日は視線を逸らせないで洋裁の一点だけで勝負。
たくさんある。たくさんあるんだけど…。必要なものは…ない。どうして?
私が欲しいのは「男の人が自分の服を(できたら手縫いで)作ろうと思った時に使える本」しかも今のトレンドを反映しているもの。
洋裁の本は殆ど全部女性用。もしくは子供用。みれどもみれどもそうだ。
あったと思ったらすでに持っているただ一つの本。もう一つはステテコだけの本だった。
みんな彼氏や旦那さんには作らないの?男性は自分で作る人いないの? いないかも。
女性用のものも「直線縫い」とか「型紙いらず」とかで着にくそうなものが多い。こういう「誰でも着れる」のは「誰にも合わない」可能性がある。
仕方なく昔ながらの文化式の女性用の型紙の作り方と補正の仕方の本を買う。
じゃあ雑誌の所には?流行りのかっこいいスタイルを手作りできる本があるはず。
それで1階に行く。
それで探したけど、ない。女性のもない。
こんなに大きな本屋なのに。
女性のは一冊「スタイルブック」って言う昔からあるマダムの本。それは健在。ちょっと嬉しくなる。
それでも前からこれは、きちんとして過ぎてちょっとダサいんだなあ。
装苑、学生の時毎月買っていた。その時のトレンドとそのパターンが載っていた。それが今は薄くなって型紙や作り方やコツなんて全く載ってない。
その頃は他にも何冊か女の子の普通の服を作るための雑誌があったのに。それもない。
どこ行っちゃったんだ??????ハテナ印が並ぶ。
こんな事なら昔の本を取って置いたら良かった。流行りも今は80年代でハイウェストとかだから使えそうなのに。
超大型書店にて立ち尽くす私。
自分が良い時代に良いタイミングで生まれた事を思い知る。
あの頃、手芸店もそこここにあった。布屋も大きなのが結構。インターネットがなくても今より情報が多かった。
ちょうどデザイナーズブランドが出てきて、そのパターンがすぐに発表されて。自分で布を買ってすぐに作って着れた。
少ないお金でもやる気があれば自分でものを作り出せた。
今は店も少なく情報も殆どない。今、あの年頃だったら私は服を作る人になってないな。
世の中が華やかだったあの頃に、いろんなファッション雑誌を月に何冊も買って、男性のファッション雑誌(X-MENって言う流行通信の男性版のが好きだった。今思ったらアニメの題と同じだな。)まで買い込んで、ひたすら観て読んで吸収して分析した情報を駆使して型紙作って服を作る事が出来たのは、とってもラッキーだったんだ。知らなかった。
そして今自分がやっていることはやっぱり自分で切り開かないと行けないんだと、それも思い知る。
こんな大きな所で欲しいもののかけらもないんだったら、多分誰も知らない。
私たち、もしかして本当にものすごい事してるのかもしれないな。世界の広さと自分の立ち位置を感じた。
それで反対に腹をくくれたと思う。
仕方ない。自分の力で切り開こう。
私は大抵「始める人」だから、今回もそうだ。
そのうちこうやって男女問わず、自分が着たい自分にぴったりの服を作るのが結構当たり前になる日が、たぶん15年くらい後に来ると思う。
大抵それくらい私は早い。
「はしり」には「はしり」の生き方。それでしっかり前に進もうと思う。
明日から、また地をはいずるような、硬い土地から根っこを掘り出し大岩を運び出すような開拓の作業が待っている。
やるしかない。
みんなの「作りたい!」気持ちが私を動かす。
もっと情報が欲しい。
インターネット上でもいろいろな情報が得られるけど、やっぱり本屋だろうと。
それなら前から行きたかったここしかないだろうと。梅田茶屋町。
丸善とジュンク堂が一緒になったって、聞いたときは心躍った。それくらいのすごさ。
丸善は以前は専門書と洋書での不動の地位を誇っていた。神戸の元町にもあって、仕事の帰りに寄り道するのが楽しみだった。
それが随分前になくなってとても残念だった。
それがジュンク堂と一緒になってるんだから、それは最強を意味する。
マークがホグワーツみたい。
すばやく実用書の3階に向かい、ソーイングの棚に行く。
そして服作りの本を片っ端から見る。
あまりにもたくさんの本がひしめいていて他のに目移りする。編み物の本とか料理の本とか見てたら丸1日でも足りないので、今日は視線を逸らせないで洋裁の一点だけで勝負。
たくさんある。たくさんあるんだけど…。必要なものは…ない。どうして?
私が欲しいのは「男の人が自分の服を(できたら手縫いで)作ろうと思った時に使える本」しかも今のトレンドを反映しているもの。
洋裁の本は殆ど全部女性用。もしくは子供用。みれどもみれどもそうだ。
あったと思ったらすでに持っているただ一つの本。もう一つはステテコだけの本だった。
みんな彼氏や旦那さんには作らないの?男性は自分で作る人いないの? いないかも。
女性用のものも「直線縫い」とか「型紙いらず」とかで着にくそうなものが多い。こういう「誰でも着れる」のは「誰にも合わない」可能性がある。
仕方なく昔ながらの文化式の女性用の型紙の作り方と補正の仕方の本を買う。
じゃあ雑誌の所には?流行りのかっこいいスタイルを手作りできる本があるはず。
それで1階に行く。
それで探したけど、ない。女性のもない。
こんなに大きな本屋なのに。
女性のは一冊「スタイルブック」って言う昔からあるマダムの本。それは健在。ちょっと嬉しくなる。
それでも前からこれは、きちんとして過ぎてちょっとダサいんだなあ。
装苑、学生の時毎月買っていた。その時のトレンドとそのパターンが載っていた。それが今は薄くなって型紙や作り方やコツなんて全く載ってない。
その頃は他にも何冊か女の子の普通の服を作るための雑誌があったのに。それもない。
どこ行っちゃったんだ??????ハテナ印が並ぶ。
こんな事なら昔の本を取って置いたら良かった。流行りも今は80年代でハイウェストとかだから使えそうなのに。
超大型書店にて立ち尽くす私。
自分が良い時代に良いタイミングで生まれた事を思い知る。
あの頃、手芸店もそこここにあった。布屋も大きなのが結構。インターネットがなくても今より情報が多かった。
ちょうどデザイナーズブランドが出てきて、そのパターンがすぐに発表されて。自分で布を買ってすぐに作って着れた。
少ないお金でもやる気があれば自分でものを作り出せた。
今は店も少なく情報も殆どない。今、あの年頃だったら私は服を作る人になってないな。
世の中が華やかだったあの頃に、いろんなファッション雑誌を月に何冊も買って、男性のファッション雑誌(X-MENって言う流行通信の男性版のが好きだった。今思ったらアニメの題と同じだな。)まで買い込んで、ひたすら観て読んで吸収して分析した情報を駆使して型紙作って服を作る事が出来たのは、とってもラッキーだったんだ。知らなかった。
そして今自分がやっていることはやっぱり自分で切り開かないと行けないんだと、それも思い知る。
こんな大きな所で欲しいもののかけらもないんだったら、多分誰も知らない。
私たち、もしかして本当にものすごい事してるのかもしれないな。世界の広さと自分の立ち位置を感じた。
それで反対に腹をくくれたと思う。
仕方ない。自分の力で切り開こう。
私は大抵「始める人」だから、今回もそうだ。
そのうちこうやって男女問わず、自分が着たい自分にぴったりの服を作るのが結構当たり前になる日が、たぶん15年くらい後に来ると思う。
大抵それくらい私は早い。
「はしり」には「はしり」の生き方。それでしっかり前に進もうと思う。
明日から、また地をはいずるような、硬い土地から根っこを掘り出し大岩を運び出すような開拓の作業が待っている。
やるしかない。