季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

縫い目のクリエイター

2014-08-25 21:53:01 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

昨日の収穫の本と実家で貰った布と、家で見つけた布を持って向かう。
そして来た人に本屋で感じた事を話す。
私たちが頑張っている事って素晴らしいって。
喜ぶみんな。

ベストの肩を打ち合わせて縫い合わせる。縫い代の始末。ここは裏側で見えない。それなのに。この美しさ。
みんなが順番に来て見てため息をつく。
縫い目のクリエイターって言うのが存在するならそれは彼の事だ。
尋常ではない細かさで尋常でない正確さで、どんな縫い目も仕上げるこのすごさ。美しいなあ。これを生かせる作品をもっとこれから考えて行きたい。

       

彼は寒い冬に向けて温かいズボンが作りたいとの事。それで布を持って行ったら気に入った様子。
今度は型紙を作らないで私のいつものやり方で。
立って、自分の体に合わせて布に印を付けて切って行く。これがやりながらウキウキするくらい楽しいらしい。
さっと切れてサッと縫うのに入れる。
私もやっと自分の本領に流れを持って行けてホッとする。いつもはこんな風だから。これを立体裁断と言うのかな?

       

とっても素敵なウールの布を先週見つけてしまった。イタリア製。半額。そして買ってしまった。それを使ってベストを作ります。
型紙はこの前しっかりとリサーチして作り上げた。これでやってみよう。布にしっかりと印を付ける。

       

フェルトを作る人もいます。メガネ入れを作っています。彼は並べ方がいつも綺麗。フワフワ。この作業そのものも楽しんでる。作業の中に没頭しています。おしゃべりしながらだけど。

       

麻のパンツ2枚目の彼。彼がそもそもこの手縫いブームの引き金となった。
丁寧に縫う様子がもう絵になる。
これも縫い代の始末だけどとても綺麗。どうしてこんなにもきれいで丁寧にむらなく出来るんだろう?めんどくさいと言う言葉を彼らから聞いたことがない。面倒を却って楽しみにしている。
この前、助産院での手縫い仕事で子どもたちが良く遊んでたと言う事や、一人の子どもが膝に乗って気持ちよさそうにしてたと言う話をしたら、「そうやろうなあ、わかるわ」って。「お母さんの楽しい気持ちが伝わるんやろうなあ」って。
私が「縫ってる時って何か気持ち良い脳波が出てる気がする。」って言うと。みんな「それに違いない!」って。彼らはそのことを一番わかってる。
あと、一人が言ったのは「縫うのって断酒と似てる気がする。いつもその時の縫う事だけを考えて、淡々とやって行ったら繋がってる感じとか。」と言う。そうなんだ。いつも使っている、一番育っている力を生かして縫い物をしているんだな、この人たちは。

       

可愛いスカートももうすぐ完成。

       

カバンを作っています。このクリップがとても便利。待ち針は刺さるけどこれは大丈夫。しっかり留めてくれる。

       

私もみんなも「こんなに手縫いするとは思ってなかった!」「でもやってみたらものすごい面白い!」と口にする。
作業しているみんなを観ながら、私は「今ものすごく誇らしい気持ちやねん!」と言う。
もし私がみんなのお母さんやったら、今「この子たちもしかして天才かもしれない!」とか思ってるくらい。
とも。
手縫いの温かい空気の中で私は「みんなが生まれてここで一緒にこんな風に会えて、ほんとに良かったなあ」と心の底から思う。
嬉しい気持ち。
しっかりと定着してきた手縫いの手仕事。これからもしっかりと取り組んで行きます。もちろんフェルトもね。



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