季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

マフラーひつじ

2015-01-07 21:36:58 | 工房working place
今日は姪っ子が来る。冬休み。
妹も一緒に来てくれた。

来てから作るものを決めると昨日聞いてた。そして到着するなり「羊作りたい!」と。
了解!
で、木の土台を取り出す。たくさん貰ってたのをちょうど持って来て良かった。

随分前に貰ったものらしい。一つ一つが手作り。丁寧に作られています。
それでも切りっぱなしを組んであるので、それを小刀とサンドペーパーで丁寧に削ったり磨いたりする。

木ってすごいなあと思うのはそうやって手をかけるとみるみる様子が違ってくるから。
滑らかな木肌を観ても触ってもそれがなんとも気持ちが良い。

普通考えたら面倒で大変な仕事なんだけど、やりだすと止まらない。次々削って磨いた。

姪っ子は羊毛を巻きつけてニードルで形を整える。良い感じの羊が出来ました。
それが出来たと思ったらまた甥っ子みたいに次を思いつく。「マフラー作りたい!」この子も面白いな。
それで色を選んで今度は石鹸水のフェルトでマフラーを作って行く。
中学生の女の子らしく素敵な色合わせ。
巻いてみると、良い感じ。温かそう。小物でこんなにも羊の雰囲気って変わるのだなと。
イケメンな羊さんが出来ました。

       

削って仕上げた土台に羊毛を巻きつけるのを妹がしている。この前染めた羊毛がとても好きだと言う。それを羊に巻きたいって。
そして巻いたもの、その次に緑の羊毛で巻いたもの。

       

作る人によって仕上がりが違う。彼女のは柔らかく丸い。ふんわりと無重力な感じが甥っ子のほっぺみたいだ。素敵だなあと思ってみんなで観る。

この土台に羊毛を付けて羊を作ると言う作業が今たまらなく楽しいです。自分には自分のスタイルってのがあるらしく、別の人が作ったらその人のオリジナルなものが出来る。その人には当たり前で普通の物なんだけど、それがどれも特別。
この土台はまだあるので、希望の方は工房で作ることが出来ます。


姪っ子はすぐ次のものに取り掛かりたいって。ペン立てを作ると羊毛を選んで型を作って乗せて。石鹸水をかけて縮絨していく。
出来てみんなで感心して眺める。印象派の絵みたい。茶器みたい。とっても素敵なフェルトの容器が出来ました。中に湯呑を入れて使ったら良いと言う。

       

それが終わったらもう一つ羊を作りたいとまた磨いて、羊毛を選んでいる。最後まで出来なかったので持って帰ってすると。そして続きはまた来るって。いつでも歓迎です。彼女の思いつき、センス、手早さ、体力。湧いてくるように物を作りたいと言う意志。それが輝くよう。
妹、甥っ子、姪っ子、私と同じ血が流れてるなあとその作り方を観て思う。そんな仲間で手仕事出来る事の幸せ、素晴らしさ。
年明けから良い工房の開始になったなあと。

今日は七草粥の日だったけど、買い忘れ。読んでた本に載ってた雪見鍋にした。
たっぷりの昆布でダシを取り、大根を荒目におろして入れる。そこにお正月にと取って置いたブリを解凍して切って入れた。そして豆腐。
どの素材もがうまく味を出し合って素晴らしいうまみの一品に。生姜、青ネギ、柚子の皮の細切りを添えて醤油をかけて食べる。
温まるうまい!
あとで何もかけないで大根おろしがとろりと混ざった汁をたべてみたら、なんともまるい深い味。なんどでもお代わりして食べようと思うような。
食べ終わっても口に美味しい味が残るような。
もしかして七草粥よりお腹と体に良かったかもと思いながら。ほっこりとご飯を食べ終える。

       

一日しっかり働いて早くから眠くなる。働いて食べて。良い一年が始まりました。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする