季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

ゆるゆると反芻

2015-02-10 09:41:36 | ウールクラフト WoolCraft
ゆっくりと休む日。
ヒツジパレットを振り返る。

私たちの作品について付けたし。
ウールの作品だけじゃなくて、ハンガーが良いと褒めて下さる方が結構いました。
ハンガー、流木で出来ています。昨年の夏にたまたま訪れた海岸がたまたま大嵐の次の日で、たまたま大量の流木があったので貰って来た。
欲しいと思っててあったのですごくラッキーでした。
流木とフェルトのコンビネーションが良かったと思います。

私のフェルト、そしてみんなとのフェルト。
ハンドワーククラブでお仕事することで、初めの10年くらいは貰ったお給料は「これで勉強をしなさい!」と言われて渡されたと思って、殆どを習う事に使いました。何年たっても私は作家にはならないので、どんな先生にも習う事が出来てほんとうにラッキーだった。
日本でフェルトメーキングが手工芸として起こってくると同時に、草分けの名だたる先生方に学ぶことが出来たと思います。
そこで習った事をハンドワークでみんなと一緒に行う事でそれが反復されて熟成されて私の物、私たちの物になって来た。
私の、私たちの作品にはジョリーさんの世界に通用する確実に縮んだフェルト、服部先生の緻密なアイデア、加藤ますみさんのしっかりとした縮絨と仕上げの確かさが反映されていると言えます。そしてそれが真似で終わらず、自分たちのものになっているとも。

それまでのようには行かないけれど、これからも学ぶことを怠らず、切磋琢磨を続けて、精進して教え、作品を作って行きたいと思っています。
そして私の活動はハンドワーククラブから育ってAlles Guteへ。確実に繋げて深めて広げていきたい。

私は私のスタイルを確立できないなあと思っていた時期もあったけれど、一緒にいる人たちに寄り添ってその人たちと一緒に、欲しいもの身に着けたいものを聞きながら感じながら作って来て、それが私のスタイルなんだと思い始めました。「寄り添うフェルト作り」それはそれで他の誰もしていない事なので、そのまま大事にしたいと思っています。


ヒツジパレットの熱がまださめやらず、羊の事に思いを馳せる。じっと静かにそれを咀嚼しよう。
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