季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

くるくる紡ぐ、丁寧に梳いて紡ぐ

2015-02-22 21:25:57 | ウールクラフト WoolCraft
養生の最終仕上げ。ゆっくりとうちで過ごすことにする。

糸を紡ぎたい。この前「ガンジー」の映画でガンジーがひたすらチャルカで綿を紡いでるのを観た時から。
夜寝てても夢で手仕事のアイデアを考えてるのに気付いて、頭をすっきり整理して空っぽにしたいと思い出してから。

取りあえずドラムカーダーで梳いてあった羊毛をローラグにして紡ぐ。
梳いてから随分時間が経ってるので、紡ぎにくい。紡ぐの久しぶりだし。それでも映画を観ながらスイスイと紡いだ。

ホビットと言う映画の1部と2部。有名な灰色の魔法使いガンダルフ、の仲間の茶色の魔法使いってのが出てきて、私もそうだなあと思う。
森に棲んで生き物に詳しい。私もこの前気に入った服を着てみて気付いたら全身茶色だった。
まあ頭に鳥は飼わないな。

紡いだ糸。柔らかくて良いと思う。

       

続けて、まだ梳いてない羊毛がたんとあるので梳くことにする。ドラムカーダーは工房に置いてるからハンドカーダーで梳く。
そして梳きはじめたらこれが楽しい。気持ち良い。ずんずん梳いて行く。きれいなのにうっとりとする。

       

それをローラグにするとこれがまた綺麗。ドラムカーダーだとたくさん梳けるけど、全部均一の色になってしまうのでちょっと面白くない。それに荒いのが出来る。それがハンドカーダーだと一つ一つ、そして一つの中でも色が変わってくるので、きれいな杢糸になりそう。
こっちの方が良いなあ。

       

たまらず紡いでみた。そうしたらなんと紡ぎやすい。今まではドラムカーダーで梳くことしか考えてなかったけど、一回やったらわかる。このやり方は気持ち良いし、良いものが出来るな。

       

紡毛糸の紡ぎ方を習って、ちゃんと習った通りにやったのが初めてだと思う。やってみるもんだなあ。紡ぐのもねばって伸びるように紡げて、柔らかく伸びる糸が紡げている。全然違う!素晴らしい。
これまで長い間紡いできたし、いろんな人に習ったけど、なかなかこれで良し!って言う紡ぎって出来なかった。
この先生にちゃんと習って、それがその後ずっと生きている。良い先生にちゃんと習う事って本当に大事だなあと思う。

こうやって時間を取って楽しく美しい糸を作ったり作品を作ったりする時間が1年くらい全然なかったから、これが嬉しい。
この豊かな時間、大切に確保して行きたい。息子のセーターも作らなきゃ。
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