季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

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2015-02-16 20:18:00 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

作品の節目の人が重なる。どんなものが欲しいか、作りたいか良く考えて型紙を作って行きます。時間がかかるけど仕方がない。待つのも作業の内です。

ずっとカバンを作って人に上げて来た彼女が「自分のジャンバースカートを作りたい」と。布も決めた。どんな型紙にしようかと考えていたら、自分に合っている服を持って来ていた。それでそのジャンバースカートから型紙を取ることにする。
大体を紙に写して、左右対称になるように、前身頃と後ろ身頃でキチンと繋がるように型紙を作ります。
それを布に写して切って縫う。

次はジャージのパンツを作りたい彼。布は手に入れた。なかなか良いジャージが安く手に入らなかった。それでも近所の布屋さんでやっと見つけた。
サイズを測って型紙を作って。布に当ててみたら、布が足りなさそう。丈を短くするか。今度ゆっくり考える事にしましょう。変形の型紙でなかなか難しい。とにかくやってみよう。

たくさんのフェルトビーズを作った彼女はそれらを手持ちのネックレスを分解したビーズと組み合わせて繋げています。とっても綺麗。出来上がりが楽しみ。

家に座布団がないから作りたいと言う彼。一つはカバーをある布で作って、中身は途中で買いに行って、良いのが出来ました。
もう一つはこの前作り始めたモンゴルの座布団。ヒツジパレットで観て惚れ込んだ。よっぽど欲しかったらしい。
次は刺繍をするんだけど、「モンゴルの模様のにしたい」と言う。モンゴルの刺繍、見つけてプリントをしてくる約束をしました。

先週からおかしいとは思っていたけれど、どうも風邪に罹ったらしい。途中でだんだん気分が悪くなってきた。患者さん達が心配している。
大抵は少し調子が悪くても、ハンドワークの仕事をしてたら元気になるのに。
これが咳や喉が痛くなったりしたら、いつもの風邪だと思うのだけれど、今までのと全然違うタイプだったからわかりにくい。
結局最後まで我慢して続けて患者さん達に片づけを殆どやって貰って帰る。
すぐにお医者さんに行って薬も貰った。

熱と吐き気の風邪でした。なかなかキツイ。2年くらい引いてなかったので。この前子どもたちがインフルエンザになった時もうつらなかったし。
季節の変わり目、みなさんもご自愛ください。
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チョコ作りました。

2015-02-14 23:30:03 | 食べ物 Eat
もうこれを作るのは何年目かわからないくらい。毎年のチョコレート。パヴェ・ドゥ・ショコラ。
スウィートチョコレートを刻んで、湯煎にかけて、クリームや蜂蜜を混ぜて型に入れて固める。今年はラズベリー入りの蜂蜜があったので、それを入れた。風味がするかな?ちょっとわかりにくい。

       

先週の疲れがたまってて出たらしく、やたらと眠たい。それでバレンタインデー当日に作ることになった。
まあそれでもいいや。
時間があったら明日も作ろう。本当はケーキも作りたかった。

       

夕食は美味しい特別なイタリアンのコースを。
美味しかった。

       

毎年これで良いなあと思う。ゆっくりとゆったりと美味しいお食事。男性にチョコを上げるだけじゃなくて、女性も花を貰ったり食事をしたりってのが良いなあ。少し夫のお酒も貰って、ほんのり眠たくなりながら電車で帰る。

そうそう、バレンタインの日にこのブログを始めたので、たぶんだけど今日で9年経ちました。
よく続いたなあ。ほぼ毎日更新。もう仕事のように。

9年前はブログ自体が新しいメディアで、みんなしてるって言うし、やってみようかと思って始めたんだった。
その後、他にもいろいろなメディアが登場。携帯も広まったしツィッターやSNSも。そしてスマホ。
ブログは今はクラシカルな存在かも。
まあ慣れてるからこのまま続けます。

長年読んで下さってる方々もいらっしゃると思います。長い間一緒に歩いて下さり、見守って下さり、ありがとうございます。
たぶんお顔を見た事もない方も。

これからも徒然書き続けます。どこまで行くのか?来年は10周年。
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晴れの日に向けて

2015-02-13 20:11:34 | 講習 PrivateClass
工房で作ってるコサージュが好評で、自分で作りたいと講習をすることになりました。
好きな色を選んで思い思いに色を置いて行きます。
縮絨して切込みを入れて。
これは作った人にしかわからない、簡単でミラクルな作り方で形を作って行きます。
そして出来たコサージュ。とっても綺麗です。

       

ビーズを縫い付けたりしてそれぞれに趣向を凝らす。

       

気の合った仲間でおしゃべりしながら笑いながら、ぐんぐん作って行くのが楽しい。
受験生を持つお母さん達。何よりのストレス解消になるなあと。
それぞれ持っているスーツやセーターに合わせて色を選んでいます。
フェルトのコサージュは形が崩れにくく、長持ちです。その上軽い。一つが金具を入れても30gないと思います。
晴れの日だけでなく、普段にもシンプルなナチュラルカラーのだとコートの襟に付けたりして使えます。顔の近くに花があると、それだけで明るい雰囲気になる。

子どもの晴れの日に活躍するコサージュを作りながら、楽しくすごせて、一日良い運動にもなって。フェルト作りはいろいろな効果があります。

こうやって出張でフェルト講習をするのも大切な仕事。楽しかったと他の人にもまた声をかけてくださったりとありがたい限り。
いろいろな人の支えて私の仕事は成り立っているなあと。感謝の気持ちでいっぱいになる。
コサージュ。晴れの日も普段も、活躍しますように。

終わってお土産のお菓子を頂いた。デリチュースのチーズケーキ。大好きです。久しぶりに会えて嬉しい!とケーキに挨拶。ケーキの中で一番好きかも知れない。
美味しかった。ご馳走様でした。

       
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ペリメニでお疲れ様!

2015-02-11 22:16:01 | 工房working place
ヒツジパレットも無事に終わって。
Alles Guteのみんなで打ち上げ。
工房にて。

ロシアの水餃子ペリメニを作って食べました。
みんな初めての味だったけど、美味しくたくさん食べてほっこりしました。

作品作りも進んで。充実した一日。
妹は甥っ子たちを連れて来て、彼らも羊を作った。兄の作品が個性的。

       

ハンコの相談もする。作品に合わせて大きさをそろえたい。
小さいのが欲しくて今自分で篆刻をしてるんだけど、なかなかややこしそう。

       

なんとかしないとな。

スタンプ台の事。この前のウール大学で聞いた。このスタンプ、パッドの中は羊毛だそうです。見えないところで活躍するのが羊毛らしい。

       

一日楽しく美味しく過ごして。一区切り。
さあ来週からちゃんと作品作って行こう!

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ゆるゆると反芻

2015-02-10 09:41:36 | ウールクラフト WoolCraft
ゆっくりと休む日。
ヒツジパレットを振り返る。

私たちの作品について付けたし。
ウールの作品だけじゃなくて、ハンガーが良いと褒めて下さる方が結構いました。
ハンガー、流木で出来ています。昨年の夏にたまたま訪れた海岸がたまたま大嵐の次の日で、たまたま大量の流木があったので貰って来た。
欲しいと思っててあったのですごくラッキーでした。
流木とフェルトのコンビネーションが良かったと思います。

私のフェルト、そしてみんなとのフェルト。
ハンドワーククラブでお仕事することで、初めの10年くらいは貰ったお給料は「これで勉強をしなさい!」と言われて渡されたと思って、殆どを習う事に使いました。何年たっても私は作家にはならないので、どんな先生にも習う事が出来てほんとうにラッキーだった。
日本でフェルトメーキングが手工芸として起こってくると同時に、草分けの名だたる先生方に学ぶことが出来たと思います。
そこで習った事をハンドワークでみんなと一緒に行う事でそれが反復されて熟成されて私の物、私たちの物になって来た。
私の、私たちの作品にはジョリーさんの世界に通用する確実に縮んだフェルト、服部先生の緻密なアイデア、加藤ますみさんのしっかりとした縮絨と仕上げの確かさが反映されていると言えます。そしてそれが真似で終わらず、自分たちのものになっているとも。

それまでのようには行かないけれど、これからも学ぶことを怠らず、切磋琢磨を続けて、精進して教え、作品を作って行きたいと思っています。
そして私の活動はハンドワーククラブから育ってAlles Guteへ。確実に繋げて深めて広げていきたい。

私は私のスタイルを確立できないなあと思っていた時期もあったけれど、一緒にいる人たちに寄り添ってその人たちと一緒に、欲しいもの身に着けたいものを聞きながら感じながら作って来て、それが私のスタイルなんだと思い始めました。「寄り添うフェルト作り」それはそれで他の誰もしていない事なので、そのまま大事にしたいと思っています。


ヒツジパレットの熱がまださめやらず、羊の事に思いを馳せる。じっと静かにそれを咀嚼しよう。
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アジアンパンツに注目

2015-02-09 22:22:09 | ハンドワーククラブ HandworkClub
きのうの今日でハンドワーククラブ。まだみんな足とか腰とか痛いって言ってる。かなり歩いたので。
クリニックの遠足よりはるかにきつかったと思う。
それでも楽しかったと今日はその話で持ちきり。いろんな作品の感想や、自分たちの作品が展示されていた事の嬉しさなど。
他の患者さんたちにもそれが伝わって嬉しい空気が広がる。

その熱に乗って作品作りも進む。
手提げかばんが縫いあがった。このデザインは軽く良く入り、とても使いやすいです。手縫いで作るのに便利に出来ている。
私も良く使っています。柄も可愛い。

       

大人かわいいチュニックの袖を縫っています。少しギャザーを入れて可愛く。

       

昨日、欲しかったけど買えなかった買わなかったモンゴルの座布団を作るんだと言ってたくさんの羊毛を使って作っています。
フェルトになったら刺繍をするんだって。

       

そして今日の一番の注目。タイパンツが縫いあがりました。これが格好いい!最高に。

       

元々自分で持っていたものから型紙を起こして、寄付されたインドネシアのテーブルクロスを使って、ド派手なパンツが出来た。
腰をひもで結んであるのでサイズの調整も簡単で着やすく、暑い夏には最適なパンツです。
彼が着たらかなりの迫力。そしてそれを見た何人もが「自分も着てみたい!」とチャレンジする。
そうすると着た人それぞれの雰囲気に合わせて柄まで違って見える。
やさしい彼が着ると柔らかい雰囲気に。可愛い彼女が着ると愛らしい感じに。不思議だなあと。

作った彼はこれを着てクリニックの部屋を練り歩く。こんなに素敵なのが出来て、着心地が抜群に良いんや!と言って周る。そうすると何人もの人たちがこれを作ってみたいと集まってきた。
布さえあればこれは縫うのは難しくない。誰でも縫えますよ!とみんなに言う。サイズも殆ど関係ないし、誰が来てもそれなりの格好よさ。
一年で一番寒いこの時期に。こんな暑い季節のパンツの人気が出るってのが面白いなあと。

みんなが手縫いで服を作りたいと言ってきたときに、私はこういうスタイルのパンツだったら出来るよ!って言ったのに、みんなはそんなモンペみたいなの要らないって言って。それでチノパンとかそう言う形のを作って来た。
それが彼の行動でみんながそのアジアンパンツの良さを実感出来たらしく、これからアジアンパンツの人気が上がりそう。

みんなでそれを想像して楽しくなる。クリニックのみんながそれぞれにゆるい快適な格好をしたら面白いなあ。
私たちがファッションの発信基地になったら楽しいんじゃないかって言ってみる。
着てるものは生き方を現す。そう思うとオリジナルな自分で快適だと格好いいと思えるものを着るのは自分の人生を生きる事だとも思える。
さあ面白くなってきた。

みんなが思うスタイル。私が知ってるスタイル。それぞれの間を振り子のように探って、今の私たちに合うスタイルを見つけ出そう。
ちょうど良い頃合いのピッタリさ、ゆるさ、気楽さ、きちんと感。布に線を描いて切り出そう。
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羊人たち羊を内に飼う

2015-02-08 20:51:44 | ウールクラフト WoolCraft
ヒツジパレット最終日。
クリニックの仲間がみんなで集まって観に行きます。
遠くは西明石から、そして携帯で繋がってる同士じゃないので待ち合わせがどうなるかと思っていたけど大丈夫でした。
クリニックの遠足でもこんなに遠くに来ることがないので、彼らにとってはかなりの遠出になります。
来れない人はちゃんと連絡貰って、予定していたみんなが集まった。

いつもの仲間で一緒に歩く、それだけで嬉しい。
モンゴルの部屋に行って、そこだけでもかなりの感動。
モンゴルの魅力を振り切って文化博物館へと移動。

さあ、待望のヒツジパレット観覧です。ドキドキ!
もう入る前からテンションが上がっています。
広い広い会場の作品を丁寧に観て行く。
もういろいろいちいち凄すぎて大きく見開いた目をもっと大きく見開けなくなるほど。

ちょうど作者のゆみちゃんが近くに居たので写真を撮らせてもらう。「森のゆりかご」
作者にゆっくりといろいろ説明して貰って質問もして感想も言えてとても良かった。
ゆみちゃんが買っている羊の毛を使って、住んでいる山の木や草や落ちてた鹿の角も使って。
のっかる赤ちゃんの事を思って、柔らかくそしてしっかりと強いゆりかごが出来ていた。
これって羊の特性をそのまま現したものだなと。人類をやさしく強く守り支えてくれた素晴らしい動物。
「これ見てたら船みたいだと思いました」と仲間が言う。それを聞いて私が思ったのは、起きてる時はこっちの世界、眠ったら意識はあっちの世界に行くので、その行ったり来たりの船だと。そう言う意味でも象徴的な形をしてるなと。
聴いて見て、感じて、作品の味わいが何十倍にも深まり広がった。

       


最後の部屋にたどり着いた頃にはもう疲労の色が。
それでもそこに私たちの作品はあるのです。やっと現れた。
私たちみんなそれを見て嬉しくて胸がいっぱいになる。誇らしい。
作品の前で何枚も記念写真を撮った。
がんばった日々がこの時報われる。
心からしみじみと嬉しい。

お昼を食べてそして6階のヒツジマルシェへ。みんなに観て欲しかった。
たくさんの素材とたくさんの作家さんの作品。それが売られている様子。

彼らはいつも羊毛の作品を作ったり手仕事をしているけど、それがどんなに価値のあるものかを殆ど知らない。
フェルト作品はかなりの質になっていると思うけれど、それも知らない。私がいつも言っていても。

それで実際に作って売っている人たちの事を観て欲しかった。
ここでは作品を触る事も出来るし。

そしたらやっぱり。みんなひとつひとつ値札を観て息をのんでいる。かなりショックだったよう。
たくさんの力作が揃っているのにもびっくりした様子。

いろいろな人の作品を観て、本当に深く学ぶことが出来たと思う。

帰りに感想を聞いたけど、あまりにも刺激が強くてまだ感想を言える感じじゃなかった。
私もそうかも。
これからゆっくりと時間をかけて咀嚼して消化して、何を受け取ったか感じたかわかるのかも。

私たち羊の仲間。羊の世界を広く観た。これからも羊人として進んで行こう。
私たちは私たちだけじゃない、日本中に世界中に仲間がいて、柔らかくて強い、温かい、光と風の通る羊の生き方をしている事がわかった。
その人たちと見えない糸で繋がっている事を感じながら、また私たちの場所に戻って手仕事をやって行こう。

今ふと思った。4日間ヒツジパレットで過ごすうちに、いろんな人の作品を観ていろんな羊人と話して。羊の中にいるうちに。
私の外にいると思っていた羊が、気付くと私の中に住んでいる。
やあ!こんにちは!この羊をちゃんと育てよう。丁寧に。いつも光や風と食べる新鮮な草の事を考えて。雨や雪の時の居場所にも気を付けて。
決まった時間にお世話して。
この子を大切にしよう。

ヒツジパレット2015終わりました。たくさんの人たち、たくさんの物たち。ありがとう!
またたぶん3年後。変わらない輝きで、変わらない温かさで会えますように!


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グリーンガーネットアルプベスト

2015-02-07 20:43:35 | ウールクラフト WoolCraft
作品紹介の最終回。
私の作ったグリーンガーネットアルプベスト(名前長い)。

まず毛刈りして。
フリースを洗って。
染める。
羊仲間に教えて貰った染料を使って。計算して染める。試し染めを何回もした。

       

たくさんの羊毛を何回にも分けて染める。

       

それを梳いて。

       

紡ぐ。

       

それをノールビンドニングで編んで行く。

       

編んで行く。

       

それと並行してフェルト部分も作る。
型紙は自分のサイズを測って原型を作り、そしてベストに発展させて作りました。
型紙からフェルトの型紙を起こす。
デザインはオーストリアの民族衣装を参考に、オリジナルなものを考えました。
花の柄はトールペイントの作品を参考にして。

       

下書きもして考える。

       

模様は並べて付けます。

       

本体の羊毛を乗せて、石鹸水をかけてこすってこすってこすります。

       

巻いてローリング。ローリングに継ぐローリング。
そしてまたローリング。
次の日もローリング。毎日朝起きると背中が痛い。もう体が動かないと思うくらいに何日ものローリングを重ねてやっとの事で目標まで縮んだ。フェルトの良いところは、成形してそのまま乾かすとその形を記憶してくれるところ。
私が着たらもうピッタリに出来ています。

       

後ろ身頃も編めた。そしてそれを縮絨。
これがまた縮みにくい。また大変。でもやるしかない。

       

これまた体が痛くなる位縮絨して、
やっとの事で前身頃と縫い合わせる。
そしてボタンを付けて、ボタンホールを作って出来上がり。

       

後ろにベルトとボタンも付けました。ボタンには双頭の鷲が。

       

中にハートも入れて。

       

これらの4つのベストを夏に徳島の海岸で拾った流木とアルミの針金でモビールのように繋ぎました。
それはメンバーの一人が一生懸命にドリルを駆使して繋げてくれた。
そうやって私たちの作品が出来上がりました。
出来る直前に一人の体調がすごく悪くなって続けられないかもって心配したり。
一人の作品が全然出来てなくて、無理かもって思ったり。出来て送れるかなって心配したり。
クリニックの患者さん達だから無理が出来ないので、その中でどれくらい出来るかの勝負だった。
本当にいろいろあった。でも出来た時の喜びは何物にも代えがたい。そして大変でもみんなで作る事の喜びも。みんなすごく頑張った。


今日、私のフェルトの大先生が展覧会に来て、私たちの作品を観てくれました。
そしてとっても良く出来てると褒めてくれた。そんなに褒めてくれると思ってなかったから、すごく嬉しかった。
一つ一つのベストを観てくれて、感心して唸っている。
私のベストの生地を縮絨させるのが大変だったと言ったら、「わかります。でもこれはとても硬く縮絨出来てます。フェルトとは思えない。織ってフェルトにしたものみたい。」と。さすが先生だなあと。観ただけで苦労と成果をわかって貰える。
素晴らしい先生に付いて良かった。

お昼を一緒した羊仲間にも「あの作品を作るの大変だったでしょう!」と言われて。しばらく忘れてた完成までの道のりを急に思い出してじんとした。そうだった途方もない時間と労力とあれやこれやの危機を乗り越えてやっとのことで出品出来たんだった。
会食の後、ハートピアまでの道のりを足早に歩きながらそれを思って涙した。大切な先生と仲間の言葉のありがたさが身に染みた。

明日、患者さん達と一緒に観に行く予定です。みんな無事に着きますように。一緒に熱い羊の空気を存分に味わおう。






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世界に広がる羊の仲間

2015-02-07 20:10:44 | ウールクラフト WoolCraft
今日も今日とて京都へ向かう。
毎日ヒツジパレット。

朝からレクチャー。羊と人の歴史。

少し文化博物館に行って、投票。
静岡の羊仲間と会う。

展示場ではフェルトの大先生に会って、私達の作品を褒めてもらう。
やっぱり先生に褒めてもらうと嬉しいなぁ。

仲間にこの作品を出すのにどんなに大変だったか、って言われて、思い返してちょっと泣きそうになる。
わかってくれる人が居るって本当にありがたいなぁと。しみじみ思う。

再びレクチャーに向かい、日本人初の宇宙飛行士、秋山さんの話を聴く。
羊を飼ってコミュニティを作るってのを何回か試みたと言うこと。
含蓄のある話がしみる。

そして交流会。
入るなりモンゴルのホーミーの演奏。
初めて聴きました。素晴らしい!
馬頭琴も初めて観ました。



たくさんの古い新しい羊仲間と出会い語らう。極上のひと時。

京都市役所の方が、この展覧会がどんなに特別にあったかく人を繋げて元気にしてるかを話した時に、あらためて幸せだなぁと思った。

あと一日のヒツジパレット。
明日はみんなで楽しもう!
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ヒツジパレット二日目 、華やかローズベスト&手縫いジェントルベスト

2015-02-06 23:35:43 | ウールクラフト WoolCraft
朝からハートピア京都にてニッケのウール大学に参加。
「不織布工場生産と手作りフェルト」
工場でどんなふうにフェルトが作られているのかを映像やスライドを使ってわかりやすく説明してくれる。
ニッケでは明石に太陽光電池があって、その敷地内の雑草の繁殖を抑えるために羊を飼っている。その美しい羊たちのブロマイドが付いたキットカットが売ってた。それと繊維の事ならなんでもわかる事典を買った。

       

工場でのフェルト作り。それが私たちがいつもやっている規模からしたらなんとも大がかりで、人間にやることってすごいな、男の人が工場でやってることってとてつもないなと感心する事しきり。

工業フェルトの使い道の所では、ピアノでもハンマーだけじゃなくて、いろんなところにフェルトが使われている事。(音を出すのにも消すのにも、雑音を押さえるのにもフェルトが使われていた。ピアノの音とフェルトは切っても切れない仲だった。)車の内側にも振動や騒音を抑えるためにたくさんのフェルトが使われている。もちろん他の新幹線などの乗り物も。スタンプのパッドも中はフェルトらしい。もちろんフェルトペンも。
そうやって見えないところにたくさんのフェルトが使われているのを知った。

ほんとうはもっと他の講義もあったんだけど、展示場に行きたかったから今回は残念ながら聞かなかった。また機会があったら是非聞きたい。


会場にある私たちの作品。

       

人気投票があって、3つまで書けるんだけどなかなか決まらない。考えています。

モンゴルのところではまた縮絨をしていた。水だけでほんとうに縮絨している。巻いて転がして本当に縮んでいます。

       

夕方からはアートヤーンの紡ぎ方の講習に参加。ニュージーランドのアシュフォード社から講師の方がいらしてた。

いろんな色と他の素材を使って、カードのかけ方、紡ぎ方を教えてもらう。
カードをかけるだけでもかなり面白そう。ドラムカーダーでも。

       

ブレンディングボードでも。そうして色を混ぜて紡いでいく。

       

いろいろな紡ぎ車があって、楽しい。いいなあ大きなボビンの付いてるの。

       

ぽこぽこ飛び出た糸が紡げました。なかなか難しい。

       

また一日しっかりと羊の世界に浸った。あっという間に過ぎる。


作品紹介続きです。

一つは華やかローズベスト。
これは元の羊毛を染めるところからやりました。好きな色に染める。
それを型の上に置いて行きます。

       

とても大きかったので、乗せるだけでも何か月もかかってたと思う。
それを縮絨して体に合わせてタックを取ったりして形を整え、バラの花をフェルトで作って付けてあります。
 
       

着たら、後姿がかなりかっこいい。

       

もう一つは、手縫いのジェントルベスト。
採寸からやって、原型を作って、型紙を作る。そうして布に写して全部手で縫って行きました。
布はクリニックの近くにある布屋さんの物と、頂いた着物地で縫っています。

       

ほとんど見えない所に入ってしまっているのが勿体ないけど、彼の縫い目はとても緻密です。

       

ボタンをクルミボタンにしたのですが、少し可愛すぎたよう。帰ってきたらまたこれに襟を付けてボタンも替えようと話しています。

       

どちらも直前までがんばって作り上げました。


今日は少し空いた時間に京都の町を散策できて楽しかった。鳩居堂にて匂い袋を買ってきました。
まだまだ続くよ、ヒツジパレット。明日はレクチャーと交流会。楽しみ。





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