明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



まったく知らなかったが今は落語ブームなんだそうである。残念ながら、私の古今亭志ん生や三遊亭圓朝は、相撲でいえば谷風や常陸山、あるいは双葉山を作っているようなもので、ブームとはあまり関係がない。 圓朝は猫背気味だったそうだが、首はあまりきっちり胴体にはまるようにせず、左前方に浮ぶヒトダマを伺うように多少かしげられる余裕を持たせてある。こんなシーンもパッと浮んでしまったら構図は金輪際変更が効かない。もう少しああだこうだしたい気がするのだが、浮んでしまったら終わりである。何故だか判らないが昔からそうである。 圓朝の顔に関して人が見て変化が判るかどうか、どこかわだかまっていた物が本日解消した。圓朝が完成に近いつもりでいたのに、それを置いて團十郎を作っていたのは納得していなかったのであろう。解消して初めて気付いた。 座布団を新たに作り直し、座布団にかかる羽織の裾も作りなおし完成に近づく。
HP

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