明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



最初の1カットは圓朝の斜めからのバストアップ。目前にヒトダマが浮ぶ予定である。顔にどうやって光を当てどんな表情にするかはその場で案配することにする。圓朝は彫が深いとはいわないが比較的凹凸があるほうなので光の当て方で様々な表情を出せそうである。下からの照明をあからさまに使えるのは怪談の圓朝ならではだが、かなり怖い。1作目は高座上の姿だが、暗い座敷に座らせ、うつむき気味なので目の前の行灯の灯りを見つめる圓朝を正面から撮っても良さそうである。その周辺に飛び交うヒトダマ。なにしろヒトダマを飛ばそうというのだから遠慮はいらない。写真という言葉を蛇蝎の如く嫌い、真など写してたまるか、とフレームの中からできるだけ排除したい私としては格好の題材である。もっとも、何度もアップしたので止めておくが、フレームの中に、白く飛び交う物が写ったことあるけど。 筆で描く予定のヒトダマは、今の所あまり上手く描けないでいる。
HP




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