子役の演技が上手すぎるというのも、ハナにつくものだ。天才子役という表現も、時に商業的な臭いを感じさせることがある。個人的には、動物、子どもが出演している作品は内容が読めるので極力観ない。と、ここまでハードル上げて、さて、『うさぎドロップ』。
一人暮らしをしていた大吉の祖父が亡くなった。葬儀には、大吉の両親、おじ、おばなど一同が集まる。だが、そこには祖父の孫のような娘・りんがいた。
大吉には娘のようなりんは“おば?”だ。葬儀の場にいた親戚誰もが、りんの存在を知らず、お荷物扱い。りんも心を開こうとせず、孤独なりんを大吉は引き取ることにする。
独身で、子どもの育て方などわからぬ大吉だが、保育園を探し、送り迎えするために仕事は定時で終わる部署に変更する。慣れないことにとまどいながらも、充実した生活を送る大吉だったが、りんとの生活が落ち着きを見せたころ、事件が起こる。
昨今は育児に積極的に参加する男性に対し、“イクメン”なる言葉が使われているが、男性だからとか女性だからということではなくて、現代は子どもを育てにくい環境にあるということが読みとれる。そして、この映画はみんなで支えあうことが大切であること、さりげない生活の中が幸せであるということを問いかける。観るものの心をあたたませる佳作だ。子どもが子どもらしいところもいい。松ケンのイクメンぶりと芦田愛菜の愛らしさに目を離せないだろう。ちなみに、松ケンの同僚を演じる池脇千鶴は、普通に普通の人を演じている。この人、何気にすごいです。
祖父の隠し子りんを預かる平凡なサラリーマン、大吉に松山ケンイチ。おじいちゃんのような父親を亡くしてしまう子ども、りんに芦田愛菜。りんと同じ保育園に通う男児の母・ゆかりに香里奈。出演はほかに、桐谷美鈴、風吹ジュン、中村梅雀など。監督には、『蟹工船』のSABU。今作は『蟹工船』とは違い、ほのぼの系だ。原作は宇仁田ゆみの同名コミック。
一人暮らしをしていた大吉の祖父が亡くなった。葬儀には、大吉の両親、おじ、おばなど一同が集まる。だが、そこには祖父の孫のような娘・りんがいた。
大吉には娘のようなりんは“おば?”だ。葬儀の場にいた親戚誰もが、りんの存在を知らず、お荷物扱い。りんも心を開こうとせず、孤独なりんを大吉は引き取ることにする。
独身で、子どもの育て方などわからぬ大吉だが、保育園を探し、送り迎えするために仕事は定時で終わる部署に変更する。慣れないことにとまどいながらも、充実した生活を送る大吉だったが、りんとの生活が落ち着きを見せたころ、事件が起こる。
昨今は育児に積極的に参加する男性に対し、“イクメン”なる言葉が使われているが、男性だからとか女性だからということではなくて、現代は子どもを育てにくい環境にあるということが読みとれる。そして、この映画はみんなで支えあうことが大切であること、さりげない生活の中が幸せであるということを問いかける。観るものの心をあたたませる佳作だ。子どもが子どもらしいところもいい。松ケンのイクメンぶりと芦田愛菜の愛らしさに目を離せないだろう。ちなみに、松ケンの同僚を演じる池脇千鶴は、普通に普通の人を演じている。この人、何気にすごいです。
祖父の隠し子りんを預かる平凡なサラリーマン、大吉に松山ケンイチ。おじいちゃんのような父親を亡くしてしまう子ども、りんに芦田愛菜。りんと同じ保育園に通う男児の母・ゆかりに香里奈。出演はほかに、桐谷美鈴、風吹ジュン、中村梅雀など。監督には、『蟹工船』のSABU。今作は『蟹工船』とは違い、ほのぼの系だ。原作は宇仁田ゆみの同名コミック。