『シュリ』で、観客に強烈な存在感を印象づけたキム・ユンジン。アメリカに拠点を置く彼女が、韓国らしい強い母を演じる。この映画で描かれてるのは、母から子への無償の愛と、人間の尊厳とは何か、死刑とは何かということ。深いテーマについて考えさせられることになるだろう。韓国映画史上初めて、チュンジュ女子刑務所から許可を得て撮影を行った。2010年韓国で公開され、300万人が涙したと言われている。なんだかんだ言っても、キム・ユンジンの演技が素晴らしい。特筆ものなのである。
冒頭は女囚の出産シーン。これが最後まで重い意味を持つことになる。韓国の女子刑務所では、女囚が出産した場合、18ヶ月はともに過ごすことができる。そのあとは親戚に預けるか養子縁組みをするかしかない。それがわかった上での刑務所での生活となる。
お腹の子を守るため、DVの夫を殺してしまったジョンへ。懲役10年の刑を言い渡される。ジョンへも、同室の女囚たちも重罪犯。女性が犯す罪のほとんどには意味があると言われるが、ここにいる女囚たちもそうだ。浮気夫とその相手を車でひき殺したムノク、夫と子ども二人の生活を守るため詐欺を働いたファジャなど。重罪ではあるが、凶悪ではない罪…。
ある日、ジョンへはコーラス隊を作りたいと所長に持ちかける。だが、そういうジョンへは音痴。ジョンへの子どもミヌも、ジョンへの子守歌を聞くと泣いてしまうほどだ。
だが、ジョンへは根気強くメンバーを集め、かつて音楽の先生をしていたムノクに指導を頼むこととなった。何かあるとけんかを始めてしまうメンバーと音痴のジョンへのせいで、なかなかうまく練習が進まない中、仲間意識も生まれてくる。ジョンへは、合唱団を成功させて、ミヌとの特別外泊の権利を得るという目標を立てていた。
そして、刑務所内での合唱団の御披露目で、合唱団は大成功を治める。成功のご褒美に特別外泊の許可がジョンへに与えられる。つまり、それはミヌとの別れの時でもあった。
4年後、ソウルで行われる市民コーラス大会に特別参加することになったジョンへたち。ここで、彼女たちは社会の光と影を知ることになる。だが、ジョンへたちの合唱団は観客を魅了するまでになっていた。
そこに13年ぶりの死刑執行の命令が下る。最近の凶悪犯罪への見せしめのためだ。そして、刑務官がジョンヘたちの部屋へやってきて…。
罪とは何だろう、ラストになるほど、自然と涙が溢れてくる。泣いて下さい。出演はキム・ユンジンの他に、死刑囚のムノクには大ベテランのナ・ムニ。義父の性的虐待から逃れようとして義父を殺してしまったユミに『TSUNAMI-ツナミ-』のカン・イェウォン。合唱団ではピアノを引く担当になる刑務官に、「太王四神記」のイ・ダヒ。詐欺罪を働いた女囚・ファジャには「シティーホール」のチョン・スヨン。監督は『デュエリスト』や『TSUNAMI-ツナミ-』で助監督をつとめ、今作が長編デビューとなるカン・テギュ。
冒頭は女囚の出産シーン。これが最後まで重い意味を持つことになる。韓国の女子刑務所では、女囚が出産した場合、18ヶ月はともに過ごすことができる。そのあとは親戚に預けるか養子縁組みをするかしかない。それがわかった上での刑務所での生活となる。
お腹の子を守るため、DVの夫を殺してしまったジョンへ。懲役10年の刑を言い渡される。ジョンへも、同室の女囚たちも重罪犯。女性が犯す罪のほとんどには意味があると言われるが、ここにいる女囚たちもそうだ。浮気夫とその相手を車でひき殺したムノク、夫と子ども二人の生活を守るため詐欺を働いたファジャなど。重罪ではあるが、凶悪ではない罪…。
ある日、ジョンへはコーラス隊を作りたいと所長に持ちかける。だが、そういうジョンへは音痴。ジョンへの子どもミヌも、ジョンへの子守歌を聞くと泣いてしまうほどだ。
だが、ジョンへは根気強くメンバーを集め、かつて音楽の先生をしていたムノクに指導を頼むこととなった。何かあるとけんかを始めてしまうメンバーと音痴のジョンへのせいで、なかなかうまく練習が進まない中、仲間意識も生まれてくる。ジョンへは、合唱団を成功させて、ミヌとの特別外泊の権利を得るという目標を立てていた。
そして、刑務所内での合唱団の御披露目で、合唱団は大成功を治める。成功のご褒美に特別外泊の許可がジョンへに与えられる。つまり、それはミヌとの別れの時でもあった。
4年後、ソウルで行われる市民コーラス大会に特別参加することになったジョンへたち。ここで、彼女たちは社会の光と影を知ることになる。だが、ジョンへたちの合唱団は観客を魅了するまでになっていた。
そこに13年ぶりの死刑執行の命令が下る。最近の凶悪犯罪への見せしめのためだ。そして、刑務官がジョンヘたちの部屋へやってきて…。
罪とは何だろう、ラストになるほど、自然と涙が溢れてくる。泣いて下さい。出演はキム・ユンジンの他に、死刑囚のムノクには大ベテランのナ・ムニ。義父の性的虐待から逃れようとして義父を殺してしまったユミに『TSUNAMI-ツナミ-』のカン・イェウォン。合唱団ではピアノを引く担当になる刑務官に、「太王四神記」のイ・ダヒ。詐欺罪を働いた女囚・ファジャには「シティーホール」のチョン・スヨン。監督は『デュエリスト』や『TSUNAMI-ツナミ-』で助監督をつとめ、今作が長編デビューとなるカン・テギュ。