最愛の人との結婚を控えた記者・耶雲(岩田剛典)は、一年前に世間を騒がせた猟奇殺人事件の容疑者だった天才カメラマンの木原坂(斎藤工)に、企画原稿を持ち込む。
そして、事件の真相に近づく耶雲だったが、木原坂の罠は婚約者の百合子(山本美月)に及んでしまう。
だが、本当の罠は別に潜んでいた。
主演は『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の岩田剛典。前作とは一転、苦悩する役柄を演じている。
映画のタイトルの意味はラストシーン知ることができる。あっという結末が待つ。一気に話が展開し、形勢が逆転していく。
ほかのキャストは北村一輝、朝ドラ「べっぴんさん」で主要キャストの一人だった土村芳。この土村の存在がこの映画の核心へとつながっていく。
個性派俳優たちがそれぞれの役割を果たしているし、キャラクターの濃さも生きている。ただ、もう少し岩田演じる耶雲に狂気性が見えたら良かった。
原作は「教団X」の中村文則。監督は瀧本智行が務めた。