櫛木理宇の小説を『凶悪』『孤狼の血』の白石和彌監督が映像化したサイコサスペンス。
鬱屈した大学生活を送る筧井雅也(岡田健史)の下に1通の手紙が届く。それは、連続殺人事件で死刑判決を受けた榛村大和(阿部サダヲ)からのものだった。
榛村は、雅也の地元でパン屋を営んでいて中学生のころは常連客だった。榛村は24件の殺人事件について刑が確定しているが、24件目だけは自分が関わったものではない。その事件についての真実を調べてほしいという。
雅也は不審に思いつつも、榛村の弁護士・佐村(赤ペン瀧川)を訪ねる。
榛村の裁判で証言をする男、金山一輝は岩田剛典、雅也と同じ大学に通う女子大学生・加納灯里は宮崎優が演じる。ほかに、雅也の母で中山美穂が出演している。
いや、ほんまにきつい映画です。精神的にも映像的にも。
阿部サダヲは顔が笑ってるけど目が笑ってない演技うまい!ので、怖すぎた。人がいいだけでなく、いわゆる怪演枠でもオッケー。
岡田健史については、デビュードラマから考えたら台詞の言い回しがうまくなってる。孤独な雰囲気を持ち合わせていると思うので、クセのある役柄や挑戦的な役柄でまだいけそうだ。
マインドコントロールというか、妙に説得力を感じてしまうような話ぶりにだまされるというか、巻き込まれないようにしないと、思いもしない方向に行く可能性があるのを肝に銘じたい。
体調の良さそうなときに鑑賞を。鑑賞後にツレに怖さを吐き出すのもいいと思われる。
ラストに関して、意味がわからないという声が聞こえてきた。わかりづらいかもだが、続いていく、、、その怖さもあるとお伝えしたい。