夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『明け方の若者たち』(DVD)

2022年08月04日 09時20分31秒 | Weblog

 明け方の若者たち

カツヤマサヒコの小説を映像化。2021年12月31日公開作品。監督は松本花奈。

 

明大前で開かれた退屈な飲み会に参加していた“僕“(北村匠海)。「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」

の16文字が“彼女”(黒島結菜)から届く。そこから始まった、沼のような5年間。

一瞬で彼女に一目惚れした僕。下北沢のスズナリで観た芝居、高円寺で一人暮らしを始めた日。

好きで好きでたまらなかった彼女との日々。

 

社会人となった僕は、“こんなはずじゃなかった人生”を体験していく。夢に見ていたのとは違う

現実。彼女のことや親友との時間が懐かしい。

そして、彼女と再会したとき、僕は彼女の真実を知ることになる。

それでも歩き続けるしかない、僕は新たな夜明けを迎えて前を向く。

 

“明大前から始まる恋”というと、『花束みたいな恋をした』のように、大学まで持っていた夢や

理想は現実とは違う。“もう別れましょう的な“話かと思っていた。確かに、就職をして自分の思って

いたこととは違っていたというのは描かれているが、この作品には強烈な“オチ”がある。

黒島結菜が演じる“彼女“の秘密がカギを握る。

それを受け入れて、人生のマジックアワー(明け方の一瞬の美しい景色)を迎えようとする若者の話

となっている。

主題歌はマカロニえんぴつ。作品と同世代の人たちに観てほしいのだと思われる。

僕の会社の同期で親友となる尚人を演じるのは井上祐貴。偶然出会うデルヘル嬢には佐津川愛美、

僕の母・知子を高橋ひとみ、明大前で沖縄料理店の女将を演じるのは濱田マリ。

 

希望どおりの配属にならなかったり、変わり者の先輩がいるとかは、会社あるあるだと思う。