フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」が修復されてからは、地元のドレスデン国立古典絵画館
以外では日本が初めての海外公開。
この絵画には、上壁に何かが消されたあとがあるのはわかっていた。
そして、天使の絵があることがわかり、克明に修復された。
修復前と修復後をじっくりと。
第1章 レイデンの画家ーザクセン選帝候たちが愛した作品。
第2章 レンブラントとオランダの肖像画
第3章 オランダの風景画
第4章 聖書の登場人物と市井の人々
第5章 オランダの静物画
第6章 複製版画
第7章 《窓辺で手紙を読む女》の調査と修復
フェルメールの絵画があるのはこの第7章のみ。しかも、一室に展示してあるのは
ヨハネス・フェルメール 《窓辺で手紙を読む女》の実物…修復後
ザビーネ・ベントフェルト 複製画:窓辺で手紙を読む女(フェルメールの原画に基づく)
アルバート・ヘンリー・ペイン 版画:窓辺で手紙を読む女(フェルメールの原画に基づく)
天使は幸せの象徴として描かれる。だが、女が窓辺で読む手紙の先は下によれている。
壁に何もない修復前の方が想像を掻き立てられるか、天使と女の対比がはっきりしている修復後
が好みか。何度も確認しながらじっくり鑑賞してみては?
17ー18世紀のオランダ。
この絵画は、当時のオランダで女性の識字率の高さがうかがるものでもある。
そして、この絵画がレンブラント作品として扱われていたということも興味深い。
フェルメール作品が少なすぎて、物足りないという意見も聞くが。人が入ってるのは入っている
ので訪れる時間に気をつけよう。当方は、会館間近に入館したが、出てきたときにはチケット売
り場に行列ができていたので時間と相談して行くようにしたい。
(大阪市立美術館にて2022.7.16-2022.9.25まで)