夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『尾張徳川家の至宝展』(あべのハルカス美術館)

2024年06月01日 22時14分32秒 | Weblog
館内の写真撮影禁止のため、展示の雰囲気を伝えられず残念。

初代尾張藩主・徳川義直着用の銀滝白糸威具足は息を飲むほど立派なもの。

村正の刀は迫力がある。

 尚武 もののふの備え

 清雅ー茶・能・香ー
  織部筒茶碗 銘冬枯の展示はこのコーナー

 求美
  振袖、将棋盤、純金葵紋蜀江文薬茶碗など

特別公開 国宝 初音の調度

特別公開 国宝 源氏物語絵巻

 →一部、写真を加工しています

どれも派手さは感じられないのに豪華。落ち着いた調度品が上品。将棋盤も

茶筒も香入れもすべてに葵紋が入る。その技術の何もかもに関心する。

『青春18×2 君へと続く道』

2024年06月01日 21時00分33秒 | Weblog

 自分で創業したゲーム会社を解任されたジミー(シュー・グァンハン)は、

故郷へ帰ると、日本からの懐かしい絵ハガキを見つける。

 18年前の台湾。大学の合格発表を待ちながら、カラオケ店でバイトをするジ

ミーは、日本からやってきたバックパッカー・アミ(清原果耶)と出会う。

財布をなくしたというアミはカラオケ店で働くようになり、教育係は少し日本

語が話せるジミーが担当することに。スラムダンクのファンで日本語が話せる

ようになったというジミーをアミは信頼する。一方、アミに一目惚れしたジミ

ーだったが、バイクに乗って一緒に出かけても、映画を観に行っても手を繋げ

ずにいる。

 そんなある時、アミが突然帰国することになる。意気消沈するジミーだが、

ある場所にアミを誘う。そして、アミはある提案をする。

 実家に戻り、絵ハガキを手にしたジミーは日本へと向かう。東京から鎌倉、

長野、新潟。そしてアミの故郷の福島へ。鈍行列車に揺られ、大学生の幸次

(道枝駿佑)やネットカフェの店員・由紀子(黒木華)、アミを知る地元の中

里(松重豊)など一期一会があり、アミの家へとジミーは辿り着く。
 
 アミの母・裕子(黒木瞳)に迎えられ、アミの真実を知るジミーは、閉じ込

めてきた自分の気持ちを見つめる。

 日本を感じさせる台湾の景色が懐かしく映る。美しい街並みと映像。人と人

との触れ合いにホッとする。激しい感情の起伏はないが、心の動きがわかる。

36歳になった主人公が、18歳の自分にさよならし、新たな一歩を踏み出すスト

ーリー。そしてところどころで、岩井俊二監督で中山美穂が主演していた映画

『Love Letter』のオマージュを感じさせる場面が描かれている。列車のトン

ネルを抜けると雪。川端康成の一説を思い出させるが、列車を降りたジミーは

「お元気ですかーー!」と叫ぶ。このシーンは後半の重要な箇所に繋がること

が後にわかる。

「Love Letter」がアジアで人気があったのを実感するものでもあった。中国

語では「情書」というタイトルとなっていた。ラストシーンも『Love Letter』

を彷彿させるものではあったと思う。心に入り込む展開は嫌いじゃない。うま

くまとめた秀作だと思う。

 監督・脚本は『余命10年』『新聞記者』の藤井道人。音楽は、これもジミー

とアミの台詞で出てくるMr.childrenで「記憶の旅人」。映画の主人公に寄り添

う歌詞となっている。

 ちなみに、我が家にある『Love Letter』のパンフレットを引きずり出して

あらすじを確認してみた当方であった。