夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『舞台 オデッサ』

2024年02月10日 21時48分01秒 | Weblog

 三谷幸喜の作・演出舞台。出演は柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也の三人。大河ドラマ「鎌倉殿の13

人」の名演でおなじみの“三谷組”が舞台に集結した。

 アメリカ・テキサス州のオデッサを舞台にした男女が通訳を元にした会話バトルが展開する。

 

 1999年。小さな町オデッサで老人が殺害される。その事件の容疑者は日本人の旅行者。彼は英語を

切話せず、担当の日系の警察官は日本語を話すことができず、語学留学中の日本人青年が通訳とし

て派遣されてくる。警察官が席を外していると、容疑者と通訳は鹿児島出身だということがわかり、

意気投合してしまう。そして、取り締まりが始まる。

 登場人物は三人。言語は英語と日本語の二つだが、鹿児島ことばを含めると三つ。そして、真実は

一つ。密室の中で、明らかになっていく真実とは…。

 

 自分が犯人だと言っているのに、そうは訳さない通訳。このように殺したという動作を、日本の蕎

麦を打っているかのように訳す。すべてが、通訳のそんな作り話で訳していくことで物語が展開する。

殺人事件を語っているのに痛快なコメディ。冒頭は警察官である宮澤エマと通訳である柿澤勇人の二

人は日本語で芝居をする。だが、宮澤エマは日本語は話せない設定なので、ここの二人の場面は英語

での会話だと想定できる。容疑者である迫田孝也が加わり三人となると、英語と日本語の会話。容疑

者と通訳の会話は鹿児島ことばが使われる。取り調べでの三人のシーンになると部屋の壁が動き、翻

訳された日本語が映し出される。映画の予告編のように下から上に動いたり、心のつぶやきがうっす

らと言葉として映し出されたり。台詞が文字化されて動く楽しさ。最低限のデジタルを使っているだ

けなのに、新鮮さを感じる。

 

 そして、何よりおもしろい!

こんな発想ができる三谷幸喜は、やっぱり天才なんじゃないか!! サイコーじゃないか!!

あーーーーーおもしろかった!!! ←語彙力なしの感想をお届け。

上演時間は1時間45分でノンストップ。このあと、福岡、宮城、愛知で公演あり。また、ナレーシ

ョンは横田栄司、音楽は荻野清子が務めている。当日券があるかもしれないので、機会がある人は

足を運んでみてはいかがだろうか。

  柿澤勇人さん、英語台詞お疲れさまでした。宮澤エマさん、英語監修お疲れさまでした。迫田孝

也さん、鹿児島弁の台詞が楽しそうで何よりでした(鹿児島弁監修)。

 

 ところで、あなたは英語のしりとりは得意ですか?7回目で最後にX(エックス)の付く単語で終

了することにチャレンジすれば、この舞台の参加者です???


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