夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

シス・カンパニー舞台「いつぞやは」

2023年10月09日 21時43分24秒 | Weblog

友人の死後でも、SNS(交流サイト)上に痕跡が残っている。この不思議な感覚から生まれた

物語。

作・演出は加藤拓也。29歳。今年、讀賣演劇大賞で優秀演出賞、岸田國士戯曲賞を受賞し、

注目を集めている。

 

かつて、一緒に活動していた劇団仲間のもとに、一人の男が訪ねてくる。故郷に帰ると淡々と

話すが、その近況は思いがけないものだった。ステージ4のガン。そのこともあり親と暮らす、

と。その事実を聞いた仲間たちは、驚き、昔をなつかしむ。

 

舞台の背景は、白めの壁と長椅子の形式で台がしつらえられた一つの部屋。その椅子の下は開

閉ができるようになっており、小道具が出てくる。この小道具を出しながらあるいは直しなが

ら役者は演じる。机は、裏返しとなり、乳母車としても利用されていた。舞台転換はないが、

壁にも仕掛けがある。小劇場系の良さがあり、おもしろい。秀作だと感じながら観劇していた。

物語は、過去と現在を行き来するが、出演者の学生時代の格好や髪型も工夫されている。

 

この物語の主演は当初、窪田正孝だったが頸部のけがのために降板しており、平原テツに交代

している。劇団仲間には、夏帆、今井隆文、豊田エリー。地元の同級生は鈴木杏が演じている。

鈴木杏が出演する舞台は何度か観ているが、今回は制服姿を見せていて、これがまたスタイル

のいいこと!足が長い!細い!そして、学生姿で弾けていた。だが、バツ1子持ちの役という…

現在パートだった。

脚本家の役は橋本淳。冒頭は、客席を歩きながら、飴を観客に配るところから始まった。

当方は舞台「エヴァンゲリオン」以来、新たな窪田正孝を観るのを楽しみにしていたが、持ち

越し。この芝居でのセリフいっぱいの役も観たかった。

東京公演は10月1日までシアタートラムだったので、おそらくこの舞台は小劇場が似合う。

10月4日から9日まで公演だった大阪は、森ノ宮ピロティホール。ここは少し大きかったかも

しれない。


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1 コメント

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Unknown (kunchan)
2023-10-19 05:48:31
窪田正孝が舞台降板のニュースで知ったくらいの情報しかなかったけど…戯曲賞を授賞を演出されているのですね。
未知の世界です。
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