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人生に流されまくりで生きてきた鳥山ゆきなは、大学入学早々、一目惚れした圭先輩に誘われるまま、人力飛行サークル〈Team Bird Trial〉のパイロット班に加入する。
琵琶湖で開催される大会に向けて準備するなか、ゆきなは狂犬と呼ばれる坂場先輩の存在を知る。
坂場は前年の大会で心の傷をおっていた。
前年のトラウマから、坂場の責任でテストフライトで失敗し、圭先輩は大怪我。急遽、ゆきなは坂場と本大会で組むことになった。
そして、二人はTBTすべての想いをのせて飛び立つ。
犬猿の仲のゆきなと坂場を演じるのは、土屋太鳳と間宮祥太朗。この二人の丁々発止の台詞の攻防はほぼアドリブだという。そのため、前半はテンポ良く進む。それがポイント。
鳥人間コンテストに熱い思いをかける人たちの姿を感じとれる。
低予算製作のためか、演出なのか、ラストにパンチがない気もするが、全体的には佳作。もっと強烈なウザいキャラの先輩がいてもよかった。
体育大学在学中の土屋太鳳の身体能力の高さを再確認。ロードバイクをあのスピードで走り切れるのはさすが。
しかし、まだまだ土屋太鳳はできるはず。動き回れるはずだ。
コックピットの中で自転車をこいでいるだけなのはもったいない。
スクリーンの端から端まで動き回る。今後はそんな役に期待したい。