職場に来るとすぐ、例の雛(ムクドリ)に餌を与えるんですけれど、 時々外でやることがあります。
日干し?のため? ぎゃははは! いやいや、外界に慣れさせるためです。
昨日、本社?から訪問してきた家のボスは、雛を見て大笑い! 、おまけに僕と同じようになで回したあげくに、「本部の若い衆に見せる!」とか何とか言って携帯で写真を撮っていた。(笑)
「 まあ頑張れや! 」ってな感じで、 うだうだうだうだ・・・・仕事時間なのにとか!と日本みたいに文句をたれないアメリカの国民性というか・・・・
まあそんなことはどうでも良いんですが、 今朝のことです。
出勤時からですが、妙~に外が騒がしい。
そして今自分が外に出ているので余計よくわかる訳ですけど、「なんだろうな~?」と思っていたら、向こう側をカラスが数羽で ”鳥を咥えて 逃げていく”、 その後をムクドリが追いかけたりしてるんです。
そのせいで、敷地全体が殺気立ち、 気が立っているムクドリ達の声がすさまじい。
そういえば、数日前にも同じようなことがあり、 そのときは咥えているのが鳥とは判断できなかったのですが、 尾の白い 体の大きさが雀くらいの綺麗な鳥が二羽で叫びながらカラスを追いかけていた。
雛を保護して改めて認識したのは、この季節は鳥たちが一斉に卵を産み育てる季節だったということ。
カラスでさえも同様で、 巣を守ろうとして人の頭の上を威嚇飛行したりする。
今朝の騒ぎは、 そのカラスが集団?でムクドリの巣? 雛?を襲って略奪したことで、発生していたみたいなんです。
集団で襲撃するなんちゅ~まねは、 やはりそれなりの知能が無ければ出来ないわけですが、 一度狙われたら、数羽いる雛の全部を、食べ尽くすまで襲うんでしょうね・・・おそらく。
でもって、自分の巣にそれを持ち帰ると、引き裂いて自分の子供の食べ物にする。
自然とは、かくも残酷な物なんだと、久々に実感しました。
巨大な脳みそと知能故に、 殺しの道具はなんでもござれの人間は害をもたらす生き物を出来るだけ排除し、 それによって造られた エデンの園で生活しているのが人間。
動物も人間も同じ生き物ですが、違いはそれだけのことでしかないんですね。
時々、僕が保護した雛を見つけ、入れ替わり立ち替わり我が子を略奪された?ムクドリが近くに飛んでくる。
彼らにとっては僕は敵でしかなく、なんで自分たちの仲間(我が子と勘違い?)が手に載って餌をもらっているんだ?と ばかりに、 ギャ~ギャ~と警戒音を発する。
すっかり手乗りになってしまった雛は、その声に多少反応すれども、 僕が餌を口元に運ぶとパクパク食べて無視している。
それみて、我が子では無いと向こうもすぐに解るらしくて、すぐに飛んでいく。 (この雛の親はどこにいったんだろう・・・・)
さらわれた我が子を必死で探しているのだと思うけど、 カラスの胃袋に収められる以上は、もう会える事はない。
たかが雛であれど、 たまたま僕と縁がつながって、 外敵に襲われるは無く、飢えることも無く、 雨に打たれて震えたり死んだりする可能性から、遙かに遠ざかっている。
お腹が空く度に 「餌をおくれ!」とせがむ この小さな命だけど、 あと10日もしたら飛べるようになると思う。
なんか・・・・お別れが寂しく思えてならないのは、多少なりとも情が入っているからでしようかね?
*幸運を運んでくると言われているツバメの仲間同士でもこうしたことがある、 生殺与奪 が自然の掟ですから。
若いツバメ1 雛を皆殺しした
若いツバメ2 雛を皆殺しその後